家庭教師に習おうと考えている人の中には、「1回の授業が何時間であれば効率よく勉強できるのだろう」「週何回程度授業を受けた方が良いのだろう」など、家庭教師の受講時間について疑問を持っている人が多いと思います。

そこで本記事では、家庭教師に習う場合のおすすめの受講時間について解説します。

また、家庭教師との勉強時間を有効に活用するためのコツについても解説するので、ぜひ一度目を通してみてください。

▼目次

家庭教師の受講は何時間が良い?

結論から言うと、家庭教師の1回の授業時間は45分がおすすめです。

45分という時間については、後ほど詳しく解説しますが、人間が集中することができる時間と関係があります。

また、1週間の受講回数については、2回以上がおすすめです。

これは、授業がない期間をもとに考えたもので、週1回の授業だと授業と授業の間の期間が6日程度空いてしまい、前回習った内容を忘れてしまいやすくなるからです。

週2回授業があると、授業日にもよりますが授業と授業の間隔が約3日間となるので、前回の内容を忘れにくく、万が一忘れてしまっていたとしても思いだしやすいのです。

ただし、1回の授業時間や1週間の授業回数は、お子様の現状の学力や志望校の難易度、受験科目の数などによって大きく異なるため、様々な条件をもとに検討することが重要です。

子供の集中力が続く時間の目安

さきほど、1回の授業時間は45分がおすすめだと解説しましたが、それは人が集中できる限界の時間が45分間だと言われているためです。

授業時間が45分を超えてしまうと、集中力が切れた状態で授業を受けることになるので、効率の良い勉強とは言えません。

そのため、家庭教師に習う場合の授業時間は45分に設定すると、集中して授業が受けられ、結果的に勉強の効率が上がり成果が出やすくなるでしょう。

また、学校の行事や他の習い事などとの兼ね合いで、週の複数回の授業を1回にまとめておこなう場合は、45分間に区切って休憩をはさみながら授業を進めてもらうようにすることがおすすめです。

家庭教師との勉強時間を有効に使うコツ

家庭教師の授業は、長ければ長いほど、丁寧なレクチャーを受けられるため、成果が出やすくなります。

しかし、先ほど紹介した集中が続く時間のように、ただがむしゃらに長時間勉強すれば良いというものではなく、授業時間を有効に使えるように工夫することが大切なのです。

そこでここからは家庭教師との勉強時間を有効に使うコツを紹介します。

1回の授業で最大限の成果を得たいと考えている人や、家庭教師の授業を受けているのになかなか成績や偏差値が上がらないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

授業の目的を明確にしておく

1つ目のコツは、授業の目的を明確にしておくことです。

家庭教師は生徒や保護者のニーズに沿って、勉強の内容やカリキュラムを作成します。

そのため、どういった目的で家庭教師を利用するのか、授業でどういったことを行ってほしいのかということを事前に共有しておく必要があります。

たとえば、苦手科目の克服、○○高校に合格、学校の定期テストの点数アップなどです。

目的は1人ひとり異なるので、きちんと目的を言語化して、家庭教師に共有しましょう。

また、家庭教師を利用するに至った理由なども伝えておくと、適切な指導を行ってもらえる可能性が高まります。

はじめに勉強のやり方について教えてもらう

2つ目のコツは、勉強のやり方について教えてもらうことです。

家庭教師に習うとなると、特定の教科の勉強を習ったり、志望校の対策をしてもらったりすることを思い浮かべる人が多いと思います。

しかし、教科指導や受験対策の対策よりも、勉強の方法を学ぶことが非常に重要です。

なぜなら、家庭教師の授業を受けられるのはほんの一部の時間なので、それ以外の勉強時間はお子様1人で勉強をする必要があるためです。

1人で勉強する時間に誤った方法で勉強をしてしまうと、効率が悪くなってしまったり、理解度が低くなってしまったりするため、成果が出にくい状況に陥ってしまいます。

そのため、教科指導や受験対策の指導を行ってもらう前に、まずは勉強そのものをどのようにすべきかを教えてもらえるように、家庭教師に依頼をしておきましょう。

授業以外の時間の勉強内容や計画を考えてもらう

3つ目のコツは、授業以外の時間の勉強内容や計画を考えてもらうことです。

家庭教師は、授業をしてもらうだけの存在だと思っている人は多いかもしれません。

しかし、授業以外の時間に行うべき勉強の内容や学習計画についても考えてもらうことができます。

さきほども述べましたが、家庭教師の授業を受けている時間は勉強時間のほんの一部でしかありません。

そのため、いくら実績が豊富で教え方がうまい家庭教師の授業を受けていたとしても、授業時間以外の勉強がうまくいっていなければ、学力や成績が伸びることは困難なのです。

そのため、家庭教師には授業以外の勉強内容や学習計画を考えてもらえるように依頼しましょう。

また、家庭教師を選ぶ際に、学習計画の作成や授業時間以外のフォローをしてもらえるかどうかかを事前に確認しておくことがおすすめです。

まとめ

今回は、家庭教師に習う場合のおすすめの受講時間について解説しました。

中学受験対策だからと言って授業時間や頻度が多すぎると、精神的・身体的な負担になってしまったり、やりたいことの時間が削られてしまったりするため、勉強へのモチベーションの低下につながることもあります。

そのため、むやみやたらに授業頻度や時間を増やすのではなく、学校のスケジュールや学力の伸び具合、お子様ご本人のモチベーションに合わせて、調整することが大切です。

どうしても決められない場合は、家庭教師に相談してみるのがおすすめです。