発達障害のある子どもの学校・学級選びは、その子が学校でうまくやっていけるかどうかに大きく関わります。

適切な学習環境であれば、子どもは自分のペースで学び、得意なことを伸ばせるため、学校・学級選びは慎重に行いましょう。

この記事では、発達障害のある子どもが安心して学べる学校・学級選びのポイントを解説します。

発達障害の子の進路にはどんな選択肢がある?

発達障害の子どもが通う学校・学級の選択肢は、大きく分けて「公立校」「私立校」「特別支援学校」の3つです。

まずはそれぞれの特徴を確認してみましょう。

公立校

公立校の場合は、「通常学級(普通級)」「通級指導教室」「特別支援学級(支援級)」の中からクラスを選びます。

通常学級(普通級)

通常学級とは、基本的に1クラスに1人の先生がいる一般的なクラスです。

発達障害の子どもも、そうでない子どもも一緒に授業を受けます。

さまざまな子どもと集団生活をしながら学ぶことで、社交性やコミュニケーション能力を育む良い機会になります。

また、公立校には個々の子どもの特性に配慮したサポート(合理的配慮)の仕組みがあり、状況に応じて学習環境の変更・調整を行なってくれます。

ただし、基本的には一律の指導になるため、勉強についていけなくなる可能性もあることに注意しましょう。

通級指導教室

通級指導教室とは、発達障害のある子どもが通常学級(普通級)に在籍しながら、特定の時間を専門の教室で過ごす制度です。

個別の支援や特別な指導が行われ、子どものニーズに応じた教育を受けることができます。

通常学級の教育と組み合わせることで、発達障害のある子どもがより効果的に学ぶためのサポートになるでしょう。

特別支援学級(支援級)

特別支援学級は、発達障害や学習に困難を持つ子どもたちのために設けられたクラスです。

少人数のクラスなので、個々のニーズに合わせた教育やサポートを受けられるのが特徴です。

子どもたちは自分のペースで学びながら、必要なスキルを身に付けることができます。

ただし、特別支援学級を選択した場合はその後の進学先が限定される可能性があるので注意が必要です。

通常学級とは評価基準が異なるため、学習内容が内申点に反映されないケースもあります。

学級選択の際はその先の進路についても学校側と話しておきましょう。

私立校

発達障害のある子どもに特化したプログラムやサポートが充実している学校があります。

個別のニーズに対応した教育環境や専門のサポートスタッフを備えていて、より個別化された教育アプローチを取ることが可能です。

私立校の場合は、学費やその他の費用が公立校と比べて高額になることがあるため、費用面も検討する必要があります。

特別支援学校

特別支援学校は、発達障害や他の特別な教育ニーズを持つ子どもたちに特化した学校です。

自分のペースでそれぞれの能力に合った勉強ができる点は先ほど紹介した公立校の「特別支援学級(支援級)」と同様です。

特別支援学校の場合は、学校全体で特別支援教育を行っており、より専門性の高い支援を受けられます。

入学には複数の条件があるため、事前によく確認しておきましょう。

発達障害のある子の学校・学級選びのポイント

子どもに合った環境を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。

学校・学級選びで確認すべきポイントをチェックしましょう。

子どもの特性を整理する

まずは、発達障害のある子どもの個性や強み・課題を理解して整理することが必要です。

子どもの日常的な行動・学習に対する意欲・社交性などさまざまな側面を観察し、子どもの特性を書き出してみましょう。

子どもの特性をしっかりと把握したうえで、どんな環境であればのびのびと勉強できるか、どんな支援が必要かを具体的に考えることが大切です。

子どもの希望を確認する

発達障害のある子ども自身の意見や感じていることを理解し、尊重することも重要なポイントです。

子どもにとって快適で学びやすい環境は、本人が最もよく知っています。

そのため、学校やクラスを選ぶ際には、子どもの興味や好み、不安に感じていることを聞いてみましょう。

子どもが自分の意見を表現しやすいような環境を作り、子どもの声に耳を傾けることで、適切な学習環境の選択に役立てることができます。

情報収集する

発達障害のある子どもの学校・学級の選択肢や支援内容は、住んでいる地域によってさまざまです。

インターネットや教育関連の書籍、地域の教育機関から情報を集めましょう。

また、他の保護者の体験談や専門家からのアドバイスも有益な情報源となります。

可能であれば学校の見学に行き、理想的な環境かどうかを見極めましょう。

まとめ

発達障害のある子どもの学校・学級選びにおいて重要なのは、子どもの個性や希望を理解し、特性に合った環境を選ぶことです。

最良の学習環境を見つけられるように、広く情報収集を行うことも大切です。

成長に合わせて学級変更や転学も可能なので、学習状況や周囲のアドバイスも参考にしながら進路を考えていきましょう。