三上 先生
指導に関わった切っ掛けは?
私が発達特性の子供たちの保護者に伝えたいのは、「もう苦しまないで大丈夫だ」ということです。「あなたは素晴らしい親であり、その家庭で育つ一つの価値はこれからどんどん育っていくだろう」と思っています。私自身、ADHD専門の教師として、子供たちが自立するまでの過程でさまざまな感情と経験をしました。
私の目標は、過去の苦労に囚われるのではなく、現代の文脈でどのように楽しみながら成長を促せるかを追求することです。私が試した方法の中で、特におすすめしたいのは日本語の古典音読です。発達特性を持つ子供たちは、視点を変えて見ると、実は才能あふれる子供たちが多いと感じます。脳の一部が一般的な子供よりも高発達していると思います。
このバランスを整えるためには、家庭での子供の扱い方や教育のアプローチが重要になります。私は、保護者と共にどのように子供を環境に適応させるかを考えることに努めています。その中での楽しみは、F1車のように高性能な子供の脳をどのように発展させていくかです。ここから始まるドラマが私たちをワクワクさせます。
私が皆様に提供したい方法の一つが音読です。過去には手書きの文字、現在ではワープロやLINEを使って文字を打つことが容易になりましたが、音読の技術を学ばないままでは、大きな損失が生じます。そこで、発音の方法や声の出し方など、日本語の音読をマスターすることの重要性を強調したいと思います。
実は、発達特性を持つ子供にとって、この音読の方法はとても効果的です。彼らは一般的な子供よりも高い知覚能力を持っています。適切な日本語の発音を理解することができれば、その子供の脳は、私が教えてきた生徒たちの経験からも明らかですが、パフォーマンスレベルが2倍、3倍になります。
私の教育方法の一つは、受験に合格させるだけでなく、その子の自然な才能を引き出すことです。数学を得意にさせることや一時的に成績を上げることも可能ですが、もっと重要なことは「地頭力」を鍛えることです。地頭力は、家庭の生活習慣から生まれるものと私は信じています。そして、音読はこの地頭力を鍛える手段として最適なのです。地頭力が高まれば、子供のパフォーマンスレベルは大幅に向上し、優等生や成績の向上は容易に達成できると私は経験から確信しています。
指導で嬉しかったことややりがいは?
たしかに、作文の技術が向上した、文法の理解が深まった、数学の問題が解けるようになった、といった成果は重要です。しかし、それ以上に重要なのは、一人一人ユニークな能力を持つ生徒が、その能力をどのように活用し、自分の人生にどのように関わることができたか、ということです。私が追求する教育の目的は、まさにこの点に集約されるといえるでしょう。
指導での工夫や苦労は?
互いに素直な心を持つことができれば、それが学習の進行を劇的に加速します。何を学ぶにしても、素直さを育むというステップを乗り越えられれば、学習のペースは格段に上がり、その結果、生徒や保護者の方々も追加の時間を設けることに前向きになるでしょう。
指導において大切にしていることは?
その過程で、私が大切にしている2つの要素は「素直さ」と「生活習慣の理解」です。子どもの素直さは、彼らが新しい学習に開かれており、自己の成長を追求する姿勢を示す重要な指標です。また、それぞれの子どもの生活習慣を深く理解することによって、彼らの行動パターンや習性、さらには文化的背景まで視野に入れることが可能となります。
これらの情報は、子どもたちの成長に有用なヒントを見つけ出すための材料となります。私はこの情報を親御さんと共有し、子どもたちがストレスなく学習できる環境を作り上げるために役立てています。この点は、私の教育指導スタイルにおいて非常に重要な役割を果たしています。それぞれの子どもが自身だけの最適な学習環境を築くことができるよう、親御さんと共に努力を続けています。
受講を考えているご家庭へ一言
さらに、注意力が散漫で、集中力を持続させることが難しいタイプの生徒にも強く共感します。なぜなら、私自身がまさにそのタイプだったからです。私が自分の経験から学んだ技術や戦略を彼らに伝えることで、彼らが学習の問題を乗り越えられるよう支援することができます。私が彼らの気持ちを理解できるからこそ、彼らのニーズに対応し、彼らが目標に到達できるようサポートすることができるのです。
発達特性を持つお子様の保護者の方、お子様に対して肯定的な意識を持つことはできていますか?ぜひ、私にその手助けをさせてください。私はあなたの知恵となり、学習の顧問役としてあなたの家庭に参加し、最後まで諦めずに子供たちをサポートすることを約束します。