内申点はどこからが高い?オール4の場合に狙える高校も解説
内申点は、学力や学習態度、授業への参加度などを総合的に評価したものであり、高校入試において非常に重要な要素となります。
しかし、内申点はどこからが高いといえるのか、目安がわからないという人も多いでしょう。
たとえば内申点がオール4の場合は、どのような高校を狙えるのでしょうか。
この記事では、内申点の重要性や計算方法、オール4の場合の偏差値について解説していきます。
内申点はどこからが高い?
内申点は教科ごとに「5段階」で評価されることが一般的です。
「5」がいちばん高い点数になるため、内申点が「5」または「4」であれば高い点数ということができるでしょう。
ただし、高い・低いの明確な基準はなく、地域や学校によっても評価方法が異なります。
公立高校の場合は各地域の入試関連ページ、私立高校の場合は募集要項を事前にチェックして、評価方法を確認しておくことをおすすめします。
内申点をあげたい!重要なポイントを気をつけよう
内申点を上げるためには、学校生活全般での努力が重要です。
以下のポイントをおさえて、できることから内申点アップの対策をしていきましょう。
- 定期テストで高得点をとる
- 提出物の期限を守る
- 授業態度を見直す
- 欠席日数を増やさない
特に定期テストの結果は内心点に大きく影響するので、力を入れて取り組んでください。
成績が思うように上がらない場合は、学習塾や家庭教師などを活用して勉強に集中できる環境を整えることが大切です。
また、学習態度の改善は内申点アップにつながるため、提出物の内容や授業中の姿勢でも積極的にアピールするといいでしょう。
内申点の計算方法
内申点は中学1年生から3年生までの成績を各教科ごとに5段階評価するのが一般的です。
評価対象の教科は、「国語、数学、理科、社会、英語」の5教科と「音楽、美術、保健体育、技術・家庭」の実技4教科の合計9教科です。
ただし、地域ごとに計算方法が異なるため、詳しい方法は住んでいる地域の教育委員会のサイトを確認してみてください。
たとえば、東京都の一般入試の場合は、「5教科×5段階評定」と「実技4教科×5段階評定×2倍」の合計65点満点で計算されます。
東京都は中学3年生の成績のみが対象となり、実技教科の比重が2倍になる点に注意しましょう。
また、「内申点:入試の得点」の評価比率も地域や高校ごとに異なります。
「3:7」「4:6」のように入試の得点が重視されることが多いですが、「5:5」のように同じ割合で評価されることもあります。
内申点で入試の得点をカバーできる可能性もあるため、日頃から内申点を意識して過ごすことが大切です。
内申点オール4の場合の偏差値はどれくらい?
内申点の高い・低いを判断するために、オール4の場合を参考に内申点と偏差値の関係も確認してみましょう。
主要5教科の評価がすべて4の場合、偏差値は「55」程度になります。
ただし、オール4の考え方は人によって異なり、合計が9教科の合計が36前後であれば平均値がオール4になるという考え方もあります。
たとえば、主要5教科がすべて5で残りの4教科が3(合計37)の場合は偏差値は「60」以上になり、主要5教科がすべて3で残りの4教科が5(合計35)の場合は偏差値は「45」程度になります。
つまり、合計点が同じ点数でも教科の配点によって偏差値に差が出るため、偏差値はあくまでも目安として考えてください。
内申点だけでなく、入試で高得点を出せる学力もあわせて身につけることが大切です。
内申点オール4で狙える高校(東京編)
内申点がオール4の場合は、比較的上位の高校を狙うことができます。
都内の高校は男女別に募集枠が設定されており、内申点の平均は女子のほうが高い傾向があります。
内申点がオール4の場合、合格圏内に入る都内の高校は以下の通りです。
- 男子:目黒高校、昭和高校豊多摩高校、北園高校、町田高校、狛江高校
- 女子:目黒高校、井草高校、文京高校、上野高校、石神井高校、南平高校
ただし、高校選びにおいては内申点だけでなく、学校の特色や進学実績も考慮しつつ、最終的には自分に合った高校を選ぶことをおすすめします。
まとめ
内申点は高校入試において重要な鍵になるため、内申点の計算方法や偏差値の目安も理解しておくことが重要です。
定期テストで高得点をとる、授業態度を改善するなど、できることから対策して内申点アップにつなげましょう。
ただし、内申点が高いからといって必ずしも合格できるわけではないため、まずは自分の目指す進路を明確にし、そのための努力を惜しまないことが大切です。
今回は内申点がオール4の場合に狙える高校や偏差値を紹介しましたが、あくまでも目安として考え、総合的に受験勉強を行って内申点と学力をバランスよく伸ばしていきましょう。