受験生が最も頭を悩ませることの1つが、志望校ではないでしょうか。特に、受験が迫ってくると志望校を下げるかどうか悩む人は多いとおもいます。

自分が行きたいと思っている学校はあるが今の学力では不安、確実に受かるためには志望校を下げた方が良いのかもなど、様々なことを考えてしまうでしょう。

そこで本記事では、志望校を下げるべきかどうかということについて解説します。志望校を下げても良いケースや志望校を下げるタイミングなどについて解説するので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

志望校を下げない方がよい理由

結論から言うと、志望校は下げない方が良い場合が多いです。そこでまずは、志望校を下げない方が良い理由について解説します。今の志望校のまま受験をするか、志望校を下げるか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

志望校のレベルはモチベーションに影響するため

1つ目の理由は、志望校のレベルは勉強へのモチベーションに影響するからです。

受験勉強では志望校合格を目指して勉強しますが、志望校が現状の学力でも合格できそうな学校であれば、受験勉強をする意味を見失ってしまい、モチベーションが下がってしまいます。

モチベーションが下がってしまうと受験勉強に取り組めなくなり、安全圏だと思っていた学校すら合格できなくなってしまうということもあるのです。つまり、志望校を下げたからと言って確実に合格できるというわけではなく、逆効果になってしまうこともあるのです。

勉強の成果はすぐに出るものではないため

2つ目は、勉強の成果はすぐに出るものではないためです。

志望校を下げようと考える理由の1つは、現状の学力では志望校に合格できないからということだと思います。しかし、勉強は1日頑張ったからと言ってすぐに結果に表れるものではなく、長期間継続的に勉強してこそ結果が表れるものなのです。

つまり、受験までに時間のゆとりがあるにもかかわらず、現状の学力を悲観的に捉えて志望校を下げてしまうのは、非常にもったいないことなのです。

また、受験直前に急に学力が伸び始めるということもあるので、志望校への思いが熱いのであれば、諦めるのではなく、しっかりとコツコツ勉強することに集中するようにしましょう。

志望校を下げてもよいケース

ここまで、志望校を下げない方が良い理由について解説してきましたが、誰もが志望校を下げるべきではないというわけではありません。

そこでここからは、志望校を下げても良いケースについて解説します。自分自身の状況に当てはまるかどうかを確認しながら一度目を通してみてくださいね。

本当に行きたいと思う志望校が変わった

本当に行きたいと思う志望校が変わった場合は、志望校を下げても良いでしょう。

自分が行きたいと思える学校でなければ、受験勉強に対するモチベーションは上がりませんし、入学後の勉強や成績にも大きく影響するからです。

また、高校の進路によって叶えられる将来の夢が変わることもあるので、将来の夢が変わったことで本当に行きたいと思う志望校を変わったのであれば、志望校を下げても問題ないでしょう。

家庭の経済的な理由

家庭の経済的な事情により、志望校を下げざるを得ないということもあるでしょう。進学は、家庭の金銭面にも大きく影響することなので、志望校について家族と相談することが大切です。

ただし、本当にどうしても進学したいという志望校があるのであれば、奨学金や特待生制度などの利用を検討してみるのも1つの方法です。

現実的ではない志望校を志望している

現実的でない志望校を志望しているのであれば、志望校を下げた方が良いかもしれません。

現状の学力が低いからと言って、必ずしも難易度の高い学校に合格できないというわけではありません。しかし、偏差値があまりにもかけ離れていたり、受験までの期間があまり残っていなかったりするのであれば、志望校とするのは現実的ではありません。

志望校選びは、様々な学校の情報や入試に対する知識などが必要となるため、自分に適した志望校がわからない場合は、学校の先生や家庭教師などに相談してみることがおすすめです。

志望校を下げるならいつがベスト?後悔しないためのポイント

ここまで、志望校を下げても良いケースについて紹介してきましたが、どのタイミングで志望校を下げるべきなのか迷っている人も多いと思います。

そこでここからは、志望校を下げるベストなタイミングについて解説します。また、後悔しないためのポイントも紹介するので、志望校を下げるかどうか迷っている人は是非参考にしてみてください。

志望校を下げるタイミング

志望校 を下げるタイミングは、受験日の2ヵ月ほど前が妥当な時期と言えます。

なぜなら、受験の2ヵ月前くらいの時期から過去問演習などの志望校に特化した勉強を始めるからです。そのため、2カ月前であれば、志望校を変えたとしても対策ができるため、受験に大きな影響が出ない可能性が高いのです。

ただし、志望校を変えることで、受験科目が増えたり出題範囲が増えたりする場合は、2カ月前では対応できないため半年前くらいに変更しておく必要がある場合もあります。

志望校を下げる際のポイント

志望校を下げる時のポイントは、受験生本人が納得できており、変更後の志望校への合格に向けたモチベーションがあるかどうかです。

受験生本人が納得できないまま志望校を下げてしまうと、勉強へのモチベーションが下がってしまい、成績が下がっていってしまうリスクがあります。また、一度志望校を下げてしまうと、その後何度も志望校を下げることになる可能性もあるのです。

つまり、志望校を下げたとしても、勉強へのモチベーションを維持できることが非常に大切なのです。そのため、学校の先生や塾の先生、家庭教師などに相談しても良いですが、最後は受験生本人の意思を優先することが重要なのです。

まとめ

今回は、志望校を下げるべきかどうかということについて解説しました。

志望校を下げるということは、受験勉強の内容や勉強へのモチベーション、将来の進路など様々なことに影響するため、悩んでしまう人が多いでしょう。しかし、志望校が定まらないと受験勉強に集中できなくなってしまうということもあるので、早い段階で決めることも大切なのです。

そのため、ぜひ一度しっかりと時間をとって、志望校について考えてみてください。また、どのように決めればよいかわからないという場合は、学習塾や家庭教師など受験指導のプロに相談してみるのも1つの方法です。