中学受験のために毎日一生懸命勉強に取り組んでいるものの、なぜか算数だけ偏差値が伸び悩んでしまい、困っているという方は多いと思います。

中学受験では、各科目でバランスよく点数を獲得することが大切なので、算数の点数が伸びないという状況は、合格を遠ざける大きなリスクとなってしまう可能性があるのです。

そこで本記事では、中学受験の算数に苦手意識を抱えている方に向けて、改善方法や対策を解説します。算数が苦手な原因や点数が取れないパターンに分けて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

中学受験の算数でケアレスミスが減らないときの対策

まず1つ目は、ケアレスミスが多いことが原因で点数が伸びないというパターンです。どんな教科でもいえることではありますが、ケアレスミスが多いと正答率や得点が不安定になるので、その教科に対する自信を無くしやすく、苦手意識を抱く原因となります。

そこでここからは、中学受験の算数でケアレスミスが減らないときの対策について解説します。ケアレスミスが原因で、算数に苦手意識を持ってしまっているお子様をお持ちの保護者の方は、ぜひ実践してみてください。

基礎的な問題を繰り返し演習する

1つ目の対策は、基礎的な問題を繰り返し演習することです。

ケアレスミスが多くなってしまう原因の1つは、演習量が足りていないということが挙げられます。そのため、基礎的な問題を何度も繰り返し演習して、問題を解くことに慣れることが必要なのです。

また、演習を行う際は、時間を気にせず丁寧に行うことが大切です。例えば、字を丁寧に書くように心掛けたり、途中式を省略せずに書いたりするなどです。こうすることで、少しずつではありますが、確実にケアレスミスを減らすことができます。

ケアレスミスをしやすい問題やパターンを把握する

ケアレスミスをしやすい問題やパターンを把握することも、非常に有効な方法です。

ケアレスミスには何らかの共通点があることが多く、毎回似たような問題やパターンでミスをしてしまっていることは少なくありません。例えば、繰り下がりの引き算でミスをしてしまったり、単位換算を勘違いしてしまっていたりするなどです。

こういったパターンを把握することができれば、そのパターンに特化した対策ができるので、ケアレスミスを減らしやすくなります。そのため、具体的な対策を行う前には、これまでのテストや模試のケアレスミスについて振り返ることがおすすめです。

テストになると解けない

2つ目のパターンは、テストになると解けなくなってしまうということです。学校の授業や自学自習の際には、問題なく解けている問題が、テストになると急に解けなくなってしまうというのは、よくあることのように思うかもしれません。

しかし、お子様にとっては非常につらい経験として記憶に残り、算数に対する自信を無くしてしまう原因となってしまう可能性があります。そこでここからは、テストになると解けない場合の改善方法や対策について解説します。

問題や知識に対する理解を深める

テストになると問題が解けなくなる原因の1つが、問題や知識に対する理解が浅いことです。理解が表面的になってしまうと、少し応用的な問題が出てしまうと解き方がわからなくなってしまうのです。

そのため、問題演習やその振り返りの際には、なぜこの公式を使うのか、なぜこの式が成り立つのかなど、表面的ではない深い理解を促すようにしましょう。理解が深まれば、基礎的な問題はもちろん、応用問題や複合問題などでも、スムーズに解けるようになるでしょう。

単位ごとに分かれていない総合問題を解く

一般的な問題集は単元ごとに問題がわかれているので、何となく解き方や考え方がわかり解けてしまうということがあります。

しかし、テストになると、出題されている問題がどの単元の問題かということが書かれていないため、解き方や考え方がわからなくなってしまい、問題が解けなくなってしまうのです。

こういったことにならないためには、単元ごとに分かれていない総合問題を解くことが大切です。問題を見ただけで単元名がわかり、使うべき公式や解き方がわかるようになれば、テストでもしっかりと点数を取れるようになります。

文章題が苦手

文章題になった途端に、全く問題が解けなくなってしまうというパターンもあります。そこでここからは文章題に対する苦手意識を改善するための方法について解説します。文章題の点数が伸び悩んでいるお子様をお持ちの保護者の方は、ぜひこれから紹介する方法を実践してみてくださいね。

文章を正確に読み取る練習をする

文章題が解けない原因の1つは、文章を正確に読み取らないまま問題を解いてしまっていることが挙げられます。

特に、時間に追われている時は、文章を最後まで読まず、経験則で問題を推測して問題を解き始めてしまうのです。こういったことをしてしまうと、聞かれていることと全く別のことを解答してしまうということが増えてしまい、せっかく問題を解いたにもかかわらず不正解になってしまうのです。

そのため、文章題を解く際は、はじめから最後までしっかりと読み切るように意識しましょう。そして、重要な部分は、下線を引いたり円で囲ったりして、目立つようにしておけば、再度文章を確認する時に、重要な情報を見落とさずに済むのでおすすめです。

文章を図式化する

文章題を文章のまま理解しようとすると、内容が複雑で頭が混乱してしまう可能性があります。

そのため、文章問題を解く際は図式化する習慣をつけるようにしましょう。図式化すると、難解に感じる文章が、一目で理解できるようになるため、ミスなくスムーズに問題が解けるようになります。

また、図式化はすぐにできるようになるものではないので、簡単な問題から少しずつ実践してみることがおすすめです。簡単な問題でも難しい場合は、模範解答に書かれた図を参考にしながら書くことから始めてみましょう。

まとめ

今回は、中学受験対策の算数に苦手意識を抱えている方に向けて、改善のための対策を解説しました。

算数は、中学受験の肝となる教科でもあるので、少しでも早い段階で苦手意識や伸び悩みを解消することが大切です。

今回解説したパターン以外でお悩みの場合は、プロ家庭教師に相談することがおすすめです。アズネットでは、無料相談をおこなっているので、ぜひ気軽にお問い合わせください。