勉強をするにあたって、「インプットとアウトプットが重要」ということは、多くの人が耳にしたことがあることだと思います。

しかし、インプットとアウトプットは、それぞれどのくらいの割合で行うのが良いのでしょうか。

そこで本記事では、インプットとアウトプットの効果的なバランスについて解説します。

インプットとアウトプットについて理解を深めたい人はもちろん、勉強の質を高めたいという人は、是非参考にしてみてください。

▼目次

勉強のインプット・アウトプットとは

インプットとアウトプットのバランスについて理解するためには、そもそもインプットとアウトプットとは、どういったことなのかということを理解することが大切です。

そこでここからは、インプットとアウトプットの意味について解説します。

なんとなく言葉を知っているものの、きちんと説明できないという方は、これから解説する内容を読んで理解を深めてくださいね。

インプットとは?

インプットとは、「入力する」という意味の言葉で、勉強にあてはめると必要な情報を理解して覚えることを指します。

たとえば、漢字や英単語、数学の公式を覚えたりすることがインプットにあたります。

ほかにも、日本史や世界史の流れ、物理や化学の知識を理解して覚えることもインプットです。

アウトプットとは?

アウトプットとは、「出力する」という意味で、簡単に言うと「中のものを外に出す」という意味になります。

勉強にあてはめると、覚えたことを思い出したり、覚えたことで問題を解いたりすることを指します。

たとえば、英単語の問題を友人と出し合って回答したり、理解して覚えた数学の公式を使って問題を解いたりすることがアウトプットにあたります。

つまり、インプットをすることで覚えた情報や知識を思い出したり、応用して問題を解いたりすることがアウトプットになるのです。

勉強でのインプット・アウトプットの最適バランス

インプットとアウトプットは、学んでいる内容や勉強の目的によって、適切な割合が異なります。

そこでここからは、勉強でのインプットとアウトプットの最適なバランスについて解説します。

学んでいる内容や勉強の目的を思い浮かべながら、自分に合ったインプットとアウトプットの割合を探してみてください。

初めて学ぶ時はインプット重視

学校や塾の授業で、全く知らない新しい内容を習うことがあると思います。

そういった時は、インプットに時間をかけることが有効です。

インプットが中途半端にしかできていないと、覚えた知識が他のものと混ざって混乱してしまったり、なかなか思い出すことができなかったりするため、結果的にアウトプットの質も下がってしまいます。

そのため、習ったばかりの内容については、焦って問題演習をしたり、応用問題に取り組んだりせずに、習った内容をきちんと理解することに集中して、インプットの質を高めるようにしましょう。

基礎が身についてきたらアウトプットで応用力をつける

新しく習った内容であっても、インプットを丁寧に行い、基礎的な問題演習を積み重ねていくと、知識が定着し理解が深まるので、基礎が固まっていきます。

この状態になれば、アウトプットの割合を増やしていきましょう。

アウトプットの割合を増やすと、知識を応用する機会が増えることになるので、単なる知識ではなく、問題を解くための道具として知識の応用する力が身につきます。

また、テスト前や受験前も、アウトプットの割合を多くとるようにしましょう。

どれだけ質の良いインプットをしていたとしても、問題を解けなければテストや受験で点数を取ることはできないからです。

そのため、テストや受験の前は、本番に似た形式の問題を解くなどしてアウトプットを行っていきましょう。

勉強で効率よくアウトプットするコツ3つ

インプットは、単語帳を見たり、テキストを読んだりすることでできますが、アウトプットについてはどのような方法で行えば良いかわからない方もいると思います。

また、より効率的にアウトプットをしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、効率よくアウトプットするコツについて解説します。

どれも簡単にできるものばかりですので、ぜひ実践してみてください。

学びはじめは答えを見ながらアウトプットする

1つ目のコツは、学びはじめは答えを見ながらアウトプットするということです。

学校で習ったばかりの単元の問題を解こうとしても、公式を覚えられていなかったり、問題の解く順序がわからなかったりするなど、アウトプットがスムーズにいかない場合が多いと思います。

これは、インプットの質が低い状態だから起きることで、習ったばかりのことであれば仕方のないことです。

そのため、学んだばかりのことについては、答えを見ながら問題を解くことがおすすめです。

答えを見ながらだと意味がないと思う人もいるかもしれませんが、答えを見ながらであっても一通り問題を解きアウトプットをすることで、問題を解くための知識をインプットすることができるのです。

アウトプット後の見直しが学力アップの鍵

2つ目のコツは、アウトプット後の見直しです。

アウトプットと言えば、問題演習を思い浮かべる人が多いと思いますが、問題を解くだけでは学力アップには繋がりません。

なぜなら、解けなかった問題や間違えた問題を見直さなければ、解けなかった理由や間違えた理由がわからないため、次に同じような問題を解く時も、また同じミスをすることになるからです。

そのため、間違えた問題や解けなかった問題については、アウトプット後にきちんと見直しをする時間をとるようにしましょう。

また、偶然正答した問題についても、解き方や考え方を見直しておくことが大切です。

まとめ

今回は、インプットとアウトプットの効果的なバランスについて解説しました。

勉強には、単語帳を何度も見て単語を覚えたり、繰り返し問題演習をおこなったりするなど、様々な種類の勉強方法があります。

しかし、どんな種類の方法で勉強する場合でも、インプットとアウトプットのバランスを意識しなければ、非効率な勉強となってしまう可能性があります。

そのため、勉強をする際は、インプットとアウトプットのバランスを考えることが大切なのです。

インプットとアウトプットの方法やバランスなどが、イマイチわからないという人は、学習指導のプロである家庭教師の力を借りてみることがおすすめです。