あなたは、ご自身の地域の入試情報について正しく説明できますか?

高校受験になると、「偏差値を上げなければ」「志望校はどこが良いだろうか」などということに目がいってしまう人も多いかと思います。

しかし、入試情報をきちんと把握しないまま受験勉強を始めてしまうと、無駄な努力をしてしまう可能性があります。

そこで本記事では、2022年愛知県公立高校入試情報について解説していきます。

さらに2023年以降の変更点についても解説しますので、2023年もしくはそれ以降に愛知県の公立高校を受験しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

▼目次

2022年愛知県公立高校入試の日程・受験者数・倍率

公立高校入試の日程は毎年変わるものですが、同じくらいの時期に行われるものなので、昨年の日程を知っておくと非常に参考になります。

また、受験者数や倍率についても変動するものではありますが、似た数値になることが多く、志望校を選ぶ際に参考になるため、知っていて損はありません。

そこでここからは、2022年愛知県公立高校入試の日程・受験者数・倍率について解説します。

今年や来年に愛知県の公立高校を受験しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

2022年愛知県公立高校入試の日程

2022年の愛知県の公立高校入試は以下の日程で実施されました。

【推薦選抜】
願書提出 2022年2月17日(木)、2月21日(月)
面接日 Aグループ 2022年3月8日(火)
Bグループ 2022年3月11日(金)
特別検査 Aグループ 2022年3月8日(火)
Bグループ 2022年3月11日(金)
合格発表 2022年3月18日(金)
【一般選抜】
願書提出 2022年2月18日(金)、2月21日(月)
学力検査 Aグループ 2022年3月7日(月)
Bグループ 2022年3月10日(木)
面接日 Aグループ 2022年3月8日(火)
Bグループ 2022年3月11日(金)
特別検査 Aグループ 2022年3月8日(火)
Bグループ 2022年3月11日(金)
合格発表 2022年3月18日(金)
特別の追検査 2022年3月25日(金)

このように、2022年の愛知県公立高校入試は、推薦選抜と一般選抜ともに、3月上旬に実施されます。

ただし、2023年から入試日程の変更があるため注意が必要です。

詳しい変更内容については、後ほど解説します。

また、3月下旬に行われた、特別の追試験は、新型コロナウイルス感染症の影響により、受験ができなった学生への救済措置として実施された試験です。

2022年愛知県公立高校入試の受験者数・倍率

2022年の愛知県公立高校入試全体の受験者数や倍率について公表はされていませんが、各高校の志願者数と倍率は公表されているのでチェックしていきましょう。

旭丘(普通科) 募集人数360名/志願者総数534人/最終倍率1.48倍
明和(普通科) 募集人数320名/志願者総数545人/最終倍率1.70倍
豊田北(普通科) 募集人数360名/志願者総数723人/最終倍率2.01倍
国府(普通科) 募集人数280名/志願者総数580人/最終倍率2.07倍

高校によって、募集人数が異なるため、志願者数が多くても倍率が低かったり、志願者数が少なくても倍率が高くなったりなどすることもあるので、自分が志望する学校の情報を集め、正しい情報を把握しておくことが重要です。

また、普通科ではない専門的な学科になると、募集人数が少ないため、必然的に高倍率になる傾向があるため、興味のあるや進学を希望する人は倍率を必ず確認しておくようにしましょう。

2022年愛知県公立高校入試の要項

推薦選抜と一般選抜の違い

愛知県の公立高校入試では、推薦選抜と一般選抜が行われます。

推薦選抜では、学力検査は実施されず面接のみが実施されます。

また、専門的な学科であれば、面接に加えて実技試験が行われる場合があります。

それらの結果に加えて、中学校から提出される推薦書と調査書の内容によって合否が決定されるのです。

一般選抜は、中学校から提出される調査書と学力検査、面接、学科によっては実技試験が行われ、それらを総合的に判断して、合否が判断されます。

また、一般入試は、AグループとBグループの高校を1校ずつ受験することができるため、合計2校受験することができるのです。

愛知県公立入試の地域区分

さきほど、一般入試では、2校受験することができると説明しましたが、地域区分による縛りが存在するため、愛知県にある公立高校であれば、どこでも選べるということではありません。

まず、愛知県の高校入試における地域区分は「尾張1群」「尾張2群」「三河群」の3つに分けられ、それぞれの群の中の高校がAグループとBグループに分けられているのです。

そして、志望校を選ぶ際のルールとして、2校に出段する場合は、同じ群に属するAグループとBグループの1校ずつに出願しなければならないという決まりがあります。

つまり、尾張1群のAグループの学校と三河群のBグループの学校に出願したり、尾張1群のAグループと尾張2群のAグループに出願したりすることはできないのです。

そのため、志望校選びの際は、各群のAグループとBグループに属する高校をしっかりと確認した上で、どの群を選ぶか吟味する必要があるのです。

学力検査の得点と内申点の得点

愛知県の公立高校入試の学力試験では、国語・数学・理科・社会・英語の5教科の試験が実施され、各教科の配点が22点で、5教科の合計は110点となります。

また、内申点は、3年生の1学期から3学期の国語・数学・理科・社会・英語の5教科が対象となります。

点数の出し方は、5段階評価で評価された内申点を2倍にし計算されるため、90点満点となります。

つまり、学力試験と内申点の差は、20点しかないため、受験勉強と学校のテストや提出物、授業態度などをしっかりと両立する必要があるのです。

2023年度(令和5年)以降の入試変更点

ここまで2022年の愛知県の高校入試について解説してきましたが、その情報に加えて2023年から変更が加えられる部分がすでに発表されていますので、加えて解説します。
主な変更点は以下の通りです。

  • 推薦選抜の実施時期が2月上旬に
  • 一般選抜の学力試験の回数が1回に
  • 特色選抜の導入

2023年からは、これまで3月上旬に行われていた推薦選抜が2月上旬に実施され、一般選抜の学力試験もこれまで2回実施されていましたが、1回に変更されます。

また、高校や学科独自の特性を生かした特色選抜も導入されます。

特色選抜を実施するのは、農業や工業、水産、介護に関する学科や地域貢献を特色とする学科となっています。

また、入学検査は、面接に加えて作文やプレゼンテーション、基礎学力検査などから各学校が選択して実施されます。

これまでの入試要項に大きな変更が加えられるため、保護者の方もお子様も変更点をしっかりと把握しておくようにしましょう。

まとめ

今回は、2022年愛知県公立高校入試情報について解説しました。

入試情報は、たくさんの数字が出てきてり、日常的には使わない言葉が出てきたりするため、なかなか理解が追い付かないという人もいるかもしれません。

しかし、入試情報をきちんと把握しているかによって、勉強の質や必要となる時間が変わってくるため、可能な限り把握しておくようにしましょう。

また、仕事などがご多忙でどうしても入試情報の把握に時間がさけないという場合は、学校や学習塾、家庭教師などに相談し、必要な内容だけを共有してもらえるようにしておくのも1つの方法です。