【2022 埼玉県高校受験情報】埼玉県 公立高校の入試制度と日程と傾向を解説!
高校受験と聞くと、とにかく勉強をして偏差値を上げなければいけないというイメージを持っている人は少なくないと思います。
そのイメージも決して間違いではないのですが、それと同じくらい大切なのが、入試制度を正しく理解することです。
そこで今回は、埼玉県の公立高校の入試制度と日程、傾向などについて解説します。
埼玉県の公立高校を受験予定で、「入試制度はまだ一度も調べられていない!」という人は是非一度目を通してみてください。
▼目次
埼玉県の公立高校入試の傾向
近年、埼玉県の公立高校の受験者平均倍率は下降傾向になっています。
理由としては、大学受験がセンター試験から大学共通テストに変わったことによって、サポート体制がしっかりとしている私立高校や大学の附属高校の人気が高まっているからだと考えられています。
しかし、公立高校の中でも、大学進学率が高い高校や大学受験に対して手厚い対策を行っている高校は、変わらず人気が高く、これまで以上に人気が高まっている高校もあります。
また、2022年度から「学校選択問題」の実施校が、21校から22校になりました。
学校選択問題とは、通常の試験問題よりも応用問題が含まれているテストです。
志望校が学校選択問題の実施校であるかを確認しておくことは、受験勉強を行う上で非常に大切なので、一度調べておきましょう。
コロナを考慮した受験日程の変更について
埼玉県の公立高校入試の日程は、2022年度から新型コロナウイルス陽性者のために、追検査の機会を設けることを発表しています。
2022年度の通常の入試は、2月24日(木)に学力検査、2月25日(金)に実技検査・面接という日程で実施されます。
この日程に加えて、新型コロナウイルス陽性者のために11日後の3月7日(月)に追検査が設けられることになり、新型コロナウイルスに感染し、通常の試験が受けられなかった場合も、追検査で試験が受けられるようになったのです。
また、この追検査では、インフルエンザ患者ややむを得ない事情で通常の試験が受けられなかった学生も対象となります。
埼玉県の公立高校入試の選抜方法と対策
ここまで埼玉県の公立高校入試の傾向や日程などを紹介してきました。
こういったことと同時に把握しておきたいのが、入試選抜方法です。
入試選抜方法によって、内申点に力を入れるべきか、入試対策に力を入れるべきか等、戦略を立てることができます。
そこでここからは、埼玉県の公立高校入試の選抜方法と対策について紹介します。
埼玉県の公立高校入試の選抜方法
埼玉県の公立高校入試は、1回の試験結果で、2回の選抜を行います。
1次選抜では、「学力検査:調査書」の配点比率を「6:4~4:6」の範囲でそれぞれの学校が比率を決定します。
そして、その比率によって出された点数で順位が決まり、募集定員の7割程度の合格を決定します。
2次選抜では、1次選抜で合格者とならなかった受験生から選抜を行います。
1次選抜とは違い「学力検査:調査書」の配点比率が「7:3~3:7」と、より広い範囲で決めることができます。
2次選抜もそれぞれの学校が比率を決定し、順位を決め、残りの募集定員である3割程度の合格が決まります。
これらの比率については、難関校であればあるほど、学力調査の比率が大きくなるため、調査書も重要ではありますが、当日の点数が合否に大きく影響することになります。
埼玉県の公立高校の入試対策
さきほども述べましたが、埼玉県の公立高校の学力調査は、1回限りです。
そのため、1回の試験でどれだけ点数を取れるかが非常に大切です。
試験科目は5教科、それぞれ100点満点で点数が出されます。
そのため、まずは苦手科目の克服が重要です。
得意科目で満点に近い点数が取れても、苦手科目の点数が悪いと足を引っ張ってしまうからです。
特に多くの子どもが苦手としている数学では、通常の学力調査問題でも学校選択問題でも、小問集合が出題されるため、正確にケアレスミスなくスピーディーに計算できるよう対策しておくことが重要です。
また、英語では長文読解問題が多く出題されるため、日頃から長文を読むことに慣れておき、可能な限り単語数を増やしておくと良いでしょう。
ほかにも、国語は作文対策、理科は化学の分野の強化、社会は分野をまたぐ複合問題の対策などを行うと効果的でしょう。
まとめ
今回は、埼玉県の公立高校の入試制度と日程、傾向などについて解説しました。
入試制度は、数年ごとに何らかの変更が行われている可能性が高いため、保護者の方の頃やご兄弟の頃と同じ入試制度だと思っていると、取り返しのつかないことになってしまう可能性があるので、必ず確認するようにしましょう。
また、入試制度は複雑なものなので、「自分の理解があっているのか不安」「ここの意味が良くわからない」などがあれば、学校や塾、家庭教師などに、相談をしてみましょう。