受験シーズンが近づいてくると、これまでの復習や苦手克服など、やりたいことが多くなり、睡眠時間や食事の時間を削ってまで勉強しようとする受験生は少なくないと思います。

しかし、無理な生活をしてしまうと、受験の結果に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

そこで今回は、受験直前・追い込み期の過ごし方について、詳しく解説していきます。

受験直前のNG行動や学習面・生活面・メンタル面別のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

▼目次

受験直前のNG事項

受験直前になると、何が正解かわからなくなってしまい、とにかくくがむしゃらに勉強しようとする受験生もたくさんいると思います。

しかし、勉強方法が悪いとせっかく勉強していても本番の点数に繋がらないという場合があります。

そこでここからは、受験直前のNG事項について2つ紹介します。

①質の悪い勉強をする

1つ目は、質の悪い勉強をすることです。

追い込み期は、勉強をしていないと不安になってしまうという理由で、とにかく机に向かって勉強しようとする人も少なくないでしょう。

しかし、勉強時間が長いからといって、入試本番の点数が上がるというわけではありません。

例えば、過去問演習をしているものの間違えた問題を放置していたり、テキストを開いていても眺めているだけで知識が全く定着していなかったり、こういった勉強は質の悪い勉強といえます。

質の悪い勉強は、勉強をしている感覚はあるものの、入試本番で役立つ知識や力がつかない勉強方法です。

そういった勉強にならないためにも、勉強をする前に「今日やるべきこと」や「克服したいこと」、「目標」などを明確にするようにしましょう。

②新しい問題集を始める

2つ目は、新しい問題集を始めることです。

一見、良い勉強方法に見えるかもしれませんが、受験直前にはおすすめしない勉強方法です。

新しい問題集となる、解けない問題や間違えてしまう問題が多くなり、自信の喪失につながる可能性があるからです。

そういったことを避けるためにも、1度解いた問題集を繰り返し解くようにしましょう。

何度も同じ問題を解くことで、知識が定着することはもちろん、正答率が上がりやすいので自信になります。

ただ、同じ問題集を何度も解いてしまい解くものがないという場合は、今まで使っていたものと同じくらいのレベルの問題集を新しく始めても良いでしょう。

受験直前・最後の追い込み期の過ごし方【学習面】

受験直前になると、隅から隅まで復習や演習をしたくなってしまい、どこから手を付ければ良いかわからなくなってしまうこともあると思います。

そこでここからは、受験直前の勉強方法について2つのポイントを解説します。

①暗記物を完璧にする

1つ目のポイントは、暗記物を完璧にするということです。

国語でいえば、漢字や語彙、文法など、数学でいえば公式、英語でなら単語や文法です。

こういったものは直前であっても正しく覚えられていれば、入試本番の点数に繋がります。

国語の読解問題や数学の応用問題などを、どうにか解けるようになりたいと思うかもしれませんが、こういったものは直前から手を付けても、間違えてしまったり解けないことを目の当たりにして、自信を失ってしまう可能性があります。

そのため、追い込み期に無理に挑戦することは避けましょう。

②過去問題演習を繰り返し行う

2つ目のポイントは、過去問題演習を繰り返し行うことです。

過去問題演習は、実力を計るために行うイメージが強いと思いますが、追い込み期では、過去問題を繰り返し解きながら、入試当日の戦略を立てることが大切です。

例えば、問題の傾向をつかんだり、入試本番の問題の解く順番を考えたり、時間配分を決めたりするなど、事前にできることはたくさんあります。

また、大抵の学校は、過去問題と同じ傾向の問題が出ることがほとんどなので、繰り返し演習をしておくと、似た問題が出題された際に非常に解きやすく、点数に繋がりやすくなるでしょう。

受験直前・最後の追い込み期の過ごし方【生活面】

受験直前は、勉強も大切ですが、生活面をきちんと管理することが大切です。

ここからは、追い込み期の生活面における過ごし方のポイントを2つ解説します。

①睡眠時間をきちんと確保する

1つ目は、睡眠時間をきちんと確保することです。

受験直前は、とにかくいろいろな部分を復習したくなり、1分1秒も無駄にしたくないという思いになるかもしれません。

しかし、睡眠時間まで削ってしまうのは良くありません。

睡眠時間を削ると、集中力が下がり勉強の効率が下がってしまったり、疲労が蓄積され体調不良の原因となってしまったりするなど、勉強面はもちろん体調にも大きな影響を及ぼします。

そのため、睡眠時間は毎日7時間以上確保し、しっかりと休息をとった上で、勉強に取り組むように心掛けましょう。

②規則正しい生活をする

2つ目は、規則正しい生活をすることです。

さきほどの睡眠時間にも繋がりますが、勉強に夢中になっていると、時間を忘れてしまい、気づいたら日にちが変わってしまっていたということもあるかと思います。

しかし、入試本番は朝早くから始められるため、生活のリズムが乱れてしまうと、試験中に眠気が襲ってきたり、思うように暗記した知識が出てこなかったりするなど、悪影響が出てしまいます。

そのため、土日や祝日、長期休暇などの学校がない日であっても、学校がある日と同じ起床時間と就寝時間になるように、生活リズムを整えましょう。

受験直前・最後の追い込み期の過ごし方【メンタル面】

勉強面と生活面がうまくいっていたとしても、気持ちが勉強に向かなかったり、緊張がひどかったりしてしまうと、受験直前の過ごし方としては、あまり良いものとは言えません。

そこでここからは受験直前にできるメンタル面の整え方を2つ紹介します。

①気分転換、リフレッシュをする

1つ目のポイントは、気分転換リフレッシュをすることです。

いくら受験生であっても、常に勉強しかやっていないという状況になってしまうと、勉強に嫌気がさしてしまったり、ストレスを強く感じてしまったりしてしまう場合があります。

そういったことがないように、勉強の合間を縫って気分転換やリフレッシュを上手くするようにしましょう。

例えば、30分のアニメを1話だけ見たり、15分だけ漫画読んだりするなど、時間を決めて行うのがおすすめです。

また、半日だけ家族と出かけたり、友達と遊んだりして、帰宅後はきちんと勉強をするなど、メリハリをつけて勉強するとモチベーションを高められる可能性があります。

②本番と同じリズムで過ごしてみる

2つ目は、本番と同じリズムで過ごしてみることです。

受験本番は、知らない場所で、場合によっては1人で過ごすことになります。

そのため、緊張を強く感じてしまう受験生にとっては、非常に不利な環境といえます。

家や塾などで構わないので、受験本番と同じ時間に起床し、試験が始める時間から過去問題解くなどをしておくと、受験本番をイメージしやすくなり、緊張を和らげることができるため、おすすめです。

また、受験会場が遠い場合は、当日迷ってしまう可能性があるので、事前に受験当日と同じ時間に同じ交通機関を使って、受験会場まで行く練習をしておくと安心です。

まとめ

今回は、受験直前・追い込み期の過ごし方について解説しました。

入試では、これまで勉強してきた努力が点数として表れます。
しかし、受験直前の大切な時期に間違った過ごし方をしてしまうと、上手く力を発揮できず、点数に繋がらないという可能性もあります。

そのため、追い込みの時期であっても、日常生活や自分自身の精神的・身体的健康をしっかりと管理しながら、勉強をするように心掛けましょう。