こどもの高校受験を迎えるにあたって「子どもが高校受験に落ちてしまったらどうすればいいのだろうか」と心配になってしまう保護者の方は少なくないと思います。

しかし、高校受験に落ちてしまっても他の可能選択肢があるとわかっていれば、少しは心を落ち着かせることができるのではないでしょうか。

そこで今回は高校受験に落ちてしまったその後の選択肢や子どもに対する適切な声掛けについて紹介します。

また、高校受験に成功するためのポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

▼目次

高校受験に落ちたらどうなる?その後の選択とは

高校受験に落ちてしまったら、どうすれば良いかわからず、大きな不安や焦りを感じてしまうかもしれません。

しかし、高校受験に失敗したからと言って、すべてが終わってしまうわけでは一切ありません。

そこでここからは、高校受験に落ちてしまった後の選択肢について解説します。

①第二、第三志望の高校を受験する

1つ目の選択肢は「第二、第三志望の高校を受験する」ことです。

高校入試の機会は、私立高校1回、公立高校1回というイメージがある方は多いかもしれません。

しかし、私立高校の受験日は学校によってバラバラなので、事前に手続きを行っていれば、複数の学校を受験することができます。

そのため、第一志望校に合格できるか不安なのであれば、第二志望校、第三志望校を決め、手続きを行っておきましょう。

そうすれば、複数の学校を受験することができるので、1つも受からなかったという状況は回避できる可能性が高まります。

②定時制や通信制の高校を受験する

2つ目は「定時制や通信制の高校を受験する」ことです。

定時制高校は、全日制高校とは違い、時間を選んで通学できる学校です。

また、通学が難しい子供向けに自宅から授業が受けられるのが通信制高校です。

どちらも、私立高校や公立高校に落ちてからでも出願できる場合があるので、一度検討してみると良いでしょう。

また、全日制高校と比べて、偏差値が下がるので、比較的合格しやすい傾向があります。

③高校浪人する

3つ目は「高校浪人する」という選択肢です。

こちらは、言葉通り1年間浪人生として過ごし、1年後に再度高校受験に挑戦するというものです。

「この高校でなくては嫌」「この高校に行けないなら、どこの高校にもいきたくない」などと強いこだわりがあるのであれば、良い選択肢かもしれません。

しかし、周りの友達が高校生になった中、自分は1年間浪人生として勉強しなければならない上に、入学後は1つ年下の子どもたちと同級生として過ごさなければならないということがあるため、精神的な負担は非常に大きいです。

また、就職活動の際に、高校浪人をした理由を聞かれ、周りを納得させられるような理由がなければ、厳しい評価をされる可能性があるということも知っておきましょう。

高校受験に失敗した子供にできる親御さんの声掛け・行動

高校受験に失敗した子どもに対して、「どのように接すればいいかわからない」「何か言葉をかけてあげたいけど、適切な言葉が思い浮かばない」という悩みを抱えている方は少なくないと思います。

そこでここからは、高校受験に失敗した子どもにできる親御さんの声掛け・行動について紹介します。

①必ず肯定的な声掛けをする

まず声掛けについては、「必ず肯定的な声掛けをする」ようにしましょう。

受験に失敗して傷ついている子どもに、責めるような言葉をかけてしまうと、精神的に追い込むことになり、信頼関係が崩れ、家族関係が悪化する可能性があります。

また、不合格が分かってすぐのタイミングは、あまり積極的に声掛けはせず、「よく頑張ったよ」「他の選択肢もあるから大丈夫」というような肯定的な言葉を一言かけて、そっとしておきましょう。

子ども自身も、自分の中で、悔しい思いややりきれない思いを消化する必要があるからです。

②特別なことをしようとしない

行動面については、「特別なことをしようとしない」ことが重要です。

高校受験に失敗をして落ち込んでいる子どもを見ると、「何とか励ましたい」と考え、欲しいものを買ってあげたり、旅行に連れだしたりするなどしたくなるかもしれません。

しかし、子どもからすると、「自分のせいで気を遣わせている」と思ってしまい、むしろ精神的な負担になる可能性があります。

そのため、不合格通知を受けてすぐは、ごく普通の生活を送り、子どもの気持ちが落ち着き、何かやりたいことなどを口にした際に、しっかりと応えてあげるようにしましょう。

高校受験を成功するためのポイント

ここまで高校受験に失敗したらどうするべきかについて紹介してきましたが、失敗した時のこと以上に、成功するために、今何ができるかを考えることが重要です。

そこでここからは、高校受験を成功するためのポイントを2つ紹介します。

①長期休暇を活用する

1つ目は「長期休暇を活用する」ことです。

高校受験となると、中学3年生から勉強を始めるイメージが強いかもしれません。

しかし、早くから勉強を始めるに越したことはありません。

しかし、毎日学校に通わなければならない通常期は、学校の宿題やテスト勉強に追われ、受験勉強はなかなかできないと思います。

そのため、夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用しましょう。

長期休暇中に、これまで習った部分の復習などをしておけば、基礎が固まり、本格的に受験勉強を始める時にとても役立ちます。

また、長期休暇明けの授業の理解度も高まるので、非常に効率的です。

②塾や家庭教師の力を借りる

2つ目は「塾や家庭教師の力を借りる」ことです。

高校受験は、定期テストとは違い、試験範囲が非常に広く、年間を通して勉強しなければなりません。

そのため、子どもだけで勉強していては、効率が悪くなってしまう可能性が高いのです。

そういった状況を避けるためには、学習指導のプロである塾や家庭教師の力を借りることがおすすめです。

勉強時間を確保できることはもちろん、どこをどのくらい勉強すればいいか等、勉強のスケジュールも考えてもらうことができます。

さらに、志望校の相談もできるため、第一志望校以外にも、しっかりと押さえられる滑り止め校を提案してもらうことも可能です。

まとめ

今回は高校受験に落ちてしまったその後の選択肢や子どもに対する適切な声掛けについて紹介しました。

近年は多くの子どもが高校に進学するため、高校受験に失敗してしまうと、大きな不安や焦りを感じてしまうと思います。

しかし、一番不安を抱えているのは、子ども自身です。

そのため、保護者の方は、子どものサポートをしっかりと行った上で、広い視野で子どもの将来について考え、選択肢を提示してあげるようにしましょう。