「うちの子、このままの状態で受験勉強できるのかな?」「早く受験勉強を始めさせたいけど、何から手をつけたら良いかわからない」など、高校受験を控えた子どもを持つ保護者の方であれば、様々な不安や疑問を抱えているかと思います。

そこで本記事では、高校受験の勉強を始める前にやるべきことや受験を成功に導く勉強法、やってはいけないNG勉強法などを紹介します。

子どもの受験に対して不安や焦りを感じている方は、ぜひ一度目を通し、実践してみてください。

▼目次

高校受験の勉強を始める前にやるべき3つのこと

何事も事前準備が大切なように、高校受験においても勉強を始める前の準備が非常に重要です。

また、事前準備があるかないかによって、勉強の質が変わり、受験の結果を左右する可能性もあるのです。

そこでここからは、高校受験の勉強を始める前にやるべき2つのことを紹介します。

子どもに何から始めさせればいいか分からず悩んでいる方は、参考にしてみてください。

生活リズムを整える

まず1つ目の事前準備は「生活リズムを整える」ことです。

高校受験の勉強は、短くとも半年、長い場合は数年間、取り組むものです。

そして、長期間良質な勉強を続けるためには、何よりも身体的・精神的健康を維持し続けることが非常に重要になります。

生活リズムが乱れた状態であると、体調を崩してしまうことはもちろん、集中力が低下し勉強の質が低下する恐れもあります。

そのため、勉強を始める前に、生活リズムが整えるようにしましょう。

また、最近ではスマートフォンが生活リズムを乱す原因になることが多いため、子どもにスマートフォンを持たせている場合は、使用時間を決めるなどのルールを作ることがおすすめです。

環境を整える

2つ目は「環境を整える」ことです。

いくら勉強に対してモチベーションが高い状態であっても、勉強する空間にゲームや漫画、スマートフォンなどがあると、そちらに気が向いてしまい、勉強に手がつかなくなる可能性があります。

そのため、まずはどこで受験勉強をするかを決めた上で、その場所に誘惑になるようなものがないかを確認しましょう。

誘惑になるものがあれば、受験期間中は別の部屋に移すなどして、勉強の邪魔にならないようにしましょう。

また、スマートフォンについては、「勉強部屋には持ち込まない」「勉強に使わないアプリは使えないようにロックをかける」などの対策をすると良いでしょう。

高校受験を成功に導く3つの勉強法を紹介

事前準備ができたら、次は適切な方法で勉強することが重要です。

高校受験は、長期戦になるので、定期試験の一夜漬けのように、がむしゃらに勉強するだけでは限界があります。

そのため、勉強がスムーズに進みモチベーションを維持し続けられる勉強方法が最適です。

そこでここからは、高校受験を成功に導く3つの勉強法を紹介します。

子どもの勉強の進捗状況や勉強へのモチベーションが心配な方は是非参考にしてみてください。

学習計画を立てる

まず1つ目の方法は「学習計画を立てる」ことです。

高校受験での勉強では、日々コツコツと勉強することが重要です。

なぜなら、覚えなければいけない知識や解けるようになければならない問題の数が膨大だからです。

定期テストなどで、一夜漬けで何とか暗記していた子どももいるかと思いますが、高校受験では通用しません。

だからこそ、年間、月間、週間、1日毎の計画をしっかりと立て、毎日少しずつ積み重ねていくことが重要なのです。

また、計画を立てずに勉強していると、時間配分やペース配分、科目ごとのバランスが上手く調整できず、偏った勉強になってしまう可能性があります。

多くの高校の試験では、試験科目が5科目なので、計画を立てて、バランスよく勉強することが合格への近道です。

基礎をしっかりと固める

2つ目は「基礎をしっかりと固める」ことです。

高校受験と聞くと、「難解な問題を解けないといけない」というイメージがあるかもしれません。

その考えが全くの間違いということはありません。

しかし、基礎が固まっていない状態から難問に手を出してしまうと、「解ける気がしない」「全くわからない」という思いを抱いてしまい、受験勉強に対するモチベーションを下げてしまう可能性があります。

また、試験問題は難問だけが出題されるわけではありません。

基礎的な問題も出題されるため、その問題を確実に解き、配点が低い問題であっても、点数に繋げることが高校受験では重要になります。

間違えた問題を放っておかない

3つ目は「間違えた問題を放っておかない」ことです。

受験勉強をしていると、「計画通りに進めないといけないから、振り返りや見直しなんてやっていられない」という思いになるかもしれません。

計画通りに勉強を進めることは非常に重要なことではありますが、計画通り進んでいるものの、できないことができるようになることがなく、結局成長に繋がっていなければ意味がありません。

そのため、間違えた問題やわからなかった問題、根拠がないまま解いて偶然正解した問題などは、つぎに解く時には、根拠をもって解けるように、見直しや勉強をし直すようにしましょう。

また学習計画については、こういったことを想定した上で、ゆとりを残して計画するようにしましょう。

高校受験でやってはいけない!NGな勉強法

ここまで高校受験を成功に導く3つの勉強法を紹介してきましたが、受験勉強に適切な勉強方法があるように、不適切な勉強方法も存在します。

そういった勉強方法で勉強をすると、勉強がスムーズに進まなかったり、なかなか偏差値の向上につながらなかったりするなど、高校受験合格を妨げることになってしまう可能性があります。

そこでここからは、高校受験でやってはいけないNGな勉強方法を紹介します。

子どもがどういった方法で勉強しているか、思い出しながら読んでみてください。

計画を立てずに勉強する

まず1つ目は「計画を立てずに勉強する」ことです。

ここまで学習計画を立てることの重要性を説明してきた通り、学習計画を立てずに進めることは非常に大きなリスクが伴います。

例えば、好きな科目ばかり勉強していれば、苦手科目で思うように得点できず合格最低点を下回ってしまう可能性があります。

また、何となく同じ単元をダラダラと長時間かけて勉強していれば、他の単元に手を出すことができず、バランスよく勉強することができません。

このようなことが起きないようにするためにも、試験本番で各科目どのくらいの点数を取る必要があるのかを考えた上で、科目毎、単元ごとのバランスが良くなるように、学習計画を立てる必要があるのです。

様々な問題集や参考書に手を出す

2つ目は「様々な問題集や参考書に手を出す」ことです。

数多くの問題集を解いた方が、応用力が身に付き、偏差値アップにつながると考える方も少なくないと思います。

しかし、受験勉強では、複数の問題集を解くよりも、1つの問題集を完璧にする方が、適しています。

なぜなら、1つの問題集を何度も解いていれば、必然的に答えにたどり着くまでの解き方や考え方が身についていくからです。

解き方や考え方さえ身につけることができれば、問題の内容が変わっても同じ単元や分野の問題であれば、問題なく解くことができます。

逆に複数の問題集に手を出してしまうと、解けない問題を放置しがちになってしまうため、結局苦手が克服できなかったり、何となく解いてしまう状態が続いたりしてしまいます。

そうなると、試験本番に悪影響が出てしまう可能性があるのです。

まとめ

今回は、高校受験の勉強を始める前にやるべきことや受験を成功に導く勉強法、やってはいけないNG勉強法などを紹介しました。

小学・中学受験を経験していない子どもであれば、高校受験が初めての受験になると思います。

そのため、学校の定期テストや小テストなどで、良い点数取っている子どもであっても、正しい勉強方法を知らなければ、つまずいてしまう可能性が大いにあります。

また、受験勉強が思うように進まず、悩む子どもも少なくないと思います。

そのため、ただ単に「勉強しなさい!」というのではなく、正しい勉強法を教えることから始めてみましょう。

また、子どもに上手く教えられるか自信がない方は、家庭教師や塾など、学習指導のプロに助けてもらうことも1つの選択肢なので、一度検討してみることもオススメです。