「高校の三者面談は初めてだから、何を話したらいいのかわからず不安……」「事前に準備しておいた方が良いことはあるのかな?」など、三者面談前に不安を抱く保護者も少なくないと思います。

そこで本記事は、高校の三者面談を受けるときの心構えや、学年別の話す内容等を紹介します。

三者面談に対する不安がある方は、ぜひ一度目を通してみてください。

▼目次

高校の三者面談を受けるときの心構え

中学校の三者懇談では、学校生活の様子や授業態度、定期テストの点数に関する話題が多かったかもしれません。

しかし、高校の三者面談で最も取り上げられる話題は、進路選択や受験に伴う勉強の話題です。

そのため、三者面談に臨む際は、子どもの進路について重要な機会になる可能性があると思って臨む必要があります。

また、日常的に受験や進路の話ができていない家庭であれば、子どもの考えや意思を聞くことができる貴重な機会なので、高校の三者面談では、子どもの声に耳を傾けることも非常に重要です。

【学年別】高校の三者面談で話す内容をチェック

中学校では、3年生での三者面談でしか受験に関することを話さなかったかもしれません。

しかし、高校の三者面談では、高校1年生の頃から段階的に進路について話をします。

そこでここからは、学年別の三者懇談で話す内容について紹介します。

事前に話す内容を考えておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

高校1年生「大まかな進路・文理コース選択」

まず高校1年生の三者面談では、「大まかな進路・文理コースの選択」について話します。

大まかな進路とは、「将来の夢は何か」「大学進学か就職か」などです。

明確に将来の夢が決まっているのであれば、その夢を叶えるための進路について話になります。

しかし、将来自分が何をしたいかを悩んでいる学生は少なくないでしょう。

そういった場合は、大学進学か就職のどちらが良いかという話になります。

文理コースの選択とは、言葉の通り今後の勉強内容を文系・理系どちらにするかを選ぶということです。

多くの学校で高校2年生から文系と理系に分かれて勉強をするため、高校1年生の段階で選択しておかなければならないのです。

これらの選択は、将来の夢や大学で学びたいことの分野、得意な科目などによって決まるので、子どもの考えや意思を聞いた上で決めることが重要です。

また、現状の成績を見た上で、教員がアドバイスをしてくれる場合もあるので、その意見も参考にするようにしましょう。

高校2年生「志望校の選択」

高校2年生では「志望校の選択」に関する話が主な話題です。

高校2年生になると、学校が行っている実力テストや外部の模試などで、おおよその偏差値がわかり適正校などが浮かび上がってきます。

子どもの偏差値に合った大学を選ぶことも1つですし、子どもが目指したい大学があるのであれば、意思を尊重し応援することも良いでしょう。

しかし、大前提として、大学受験は簡単なものではなく、子どもの意思とそれに伴う努力があるからこそ通過できるものです。

そのため、「○○大学に進学してほしい!」「偏差値50以下の大学への進学は認めない」など、大人の考えを押し付けることはしないようにしましょう。

高校3年生「大学受験について」

高校3年生では「大学受験について」の話がメインになります。

志望校に向けて順調に偏差値が上がっていれば、「このまま頑張りましょう!」という話になりますが、学校の実力テストや模試の結果によっては、志望校を変える必要があるのではないかという話にもなるでしょう。

ほかにも、滑り止め校を決めたり、入試方式、受験する入試日程など、様々なことを決めなければなりません。

また、高校3年生は受験に向けて悩みが増え、精神的に厳しくなってくる子どもも少なくありません。

そのため、子どもの受験に対する思いや意思、受験に関する悩みがないかも、三者懇談の機会に確認しておきましょう。

高校の三者面談までに親子で準備しておきたい3つのこと

保護者側が、三者面談で話す内容を把握しているだけでは、三者面談はスムーズに進みません。

三者面談の前に子どもと一緒に話し合う時間を取り、事前準備を行うことが大切です。

そこでここからは、三者面談までに親子で準備しておきたい2つのことを紹介します。

三者面談に不安を感じている方は、ぜひ実践してみてください。

成績の把握

1つ目は「成績の把握」です。

進路や受験に関する話をする場である三者面談では、必ず成績の話が出てきます。

そのため、過去の成績表を親子で一緒に確認するようにしましょう。

また、実力テストや模試の結果も手元にあれば、受験の話がしやすくなるため、子どもに持っていないか確認し、持っている場合は、成績表と同様に結果を確認しましょう。

進路の話し合い

2つ目は「進路の話し合い」です。

三者懇談の中で初めて進路の話をしてしまうと、保護者、子どもともに考えがまとまっていなかったり、意見がぶつかってしまい感情的になるなど、話が進まなくなってしまいます。

そのため、可能であれば三者懇談前に、お互いの考えや思いを共有しておくと良いでしょう。

また、事前の話し合いで折り合いがつかなかった場合は、三者懇談内で学校の先生にアドバイスをもらってみるのも良いでしょう。

ただ、先ほども触れた通り受験においてモチベーションは非常に重要なので、進路を強要したり、反対したりすることは、可能な限り避けるように心掛けましょう。

まとめ

今回は、高校の三者面談を受けるときの心構えや、学年別の話す内容等を紹介しました。

高校の三者面談は、学年に関わらず、子どもの進路や将来に関わる話をするため、適切な心構えと事前準備が重要です。

また、ここまでも何度も述べてきましたが、子どもの考えや意思を聞くことが非常に大切です。

保護者が子どもの進路を決めてしまったり、強要してしまうと、子どもの人生に対する主体性が損なわれる可能性があります。

そのため、可能な限り子どもの考えや意思を尊重するように心掛けましょう。