通知表の1は高校受験に影響する?苦手脱却の3つの方法
子どもの通知表に1があると、「受験に影響してしまったらどうしよう……」「どうにか改善する方法はないのだろうか」と焦りや不安を感じる保護者も少なくないと思います。
そこで本記事では、通知表の1が高校受験に与える影響や、通知表の1から脱却する方法を紹介します。
子どもの通知表に1を見つけ、焦りや不安を感じている方は、ぜひ一度目を通してみてください。
▼目次
通知表に「1」があると高校受験に影響がある?
みなさんもご存じの通り、通知表で1を取ったことによって、良い影響が出るということは全くありません。
しかし、だからと言って「通知表に1があれば高校に進学できない」「どこの高校も受けられない」ということはありませんので、安心してください。
それでは通知表の1は高校受験にどのような影響があるのでしょうか?
そもそも、通知表は高校受験で重要になる内申点に影響します。
内申点とは、中学での習熟度を点数化し、高校に伝えるものです。
志望校選びや入試の選考の中で使用されています。
具体的に通知表の1がどのように影響するかについては、各都道府県の内申点のつけ方に関係があります。
例えば、中学1年生から3年生までのすべての通知表を基に内申点を出す都道府県や、中学3年生のみの通知表に基づいて内申点を出す都道府県があるためです。
そのため、まずは三者面談や懇談会の際に、内申点の出し方について学校の先生に確認してみましょう。
通知表「1」を脱却!安心して高校受験に臨む3つの方法
通知表に1があるからと言って、高校進学ができないというわけではありません。
しかし、毎回の成績表に1の数が多かったり、特定の科目が毎回1になってしまうと、内申点に大きく響いてしまう可能性があります。
そこでここからは、安心して高校受験に臨むため、通知表「1」からの脱却方法を3つ紹介します。
子どもの成績を何とかしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
授業中の態度を改める
1つ目の方法は「授業中の態度を改める」ことです。
成績表は、テストの点数が反映されているイメージが大きいかもしれませんが、授業中の態度も反映されています。
授業中に私語が多かったり、居眠りをしていることがあれば、テストで良い点を取っていたとしても、成績表の点数が悪くなってしまう場合があるのです。
また、授業に対する積極的な姿勢も評価されることがあるので、授業中に自ら挙手をしたり、授業後に先生に質問をしに行くなどすると、好印象を与えられるでしょう。
提出物をきちんと出す
2つ目は「提出物をきちんと出す」ことです。
意外かもしれませんが、提出物も成績表に反映されています。
毎日の宿題や授業や補習での課題など、「後ほど提出してください」と言われるものは、全て教員側で提出しているかどうかをチェックしています。
そのため、提出物は必ず決められた期限内に提出しましょう。
また、期限が過ぎてしまっているものであっても、「遅れてしまいすみません。」と一言添えて提出すれば、提出しないよりは印象が良いので、諦めず提出しましょう。
余裕をもってテスト勉強をする
3つ目は「余裕をもってテスト勉強をする」ことです。
やはり、授業態度や提出物に問題がなくても、テストの点数が悪いと成績表が悪くなってしまいます。
そのため、まずは余裕をもってテスト勉強をすることから始めましょう。
また、テスト勉強をしていてわからないことがあれば、学校の先生に聞きに行くなどすると、勉強に対する積極的な姿勢をアピールできます。
「勉強方法がわからない」「そもそも勉強に対するやる気がない」という場合は、家庭教師や塾などの力を借りてみるのも1つの選択肢です。
家庭教師や塾では、子ども1人1人に合った適切な指導を行っているため、勉強に対する悩みを解決できるでしょう。
あなたは当てはまる?通知表「1」を取る人の特徴
通知表で1を取ってしまう人には、少なからず共通点があります。
そこでここからは、通知表で1を取ってしまう人の主な特徴について紹介します。
ご自身の子どもが当てはまらないか確認しながら、一度目を通してみてください。
授業態度が悪い
1つ目の特徴は「授業態度が悪い」です。
授業中の私語や立ち歩きが多かったり、教員への態度や言葉が反抗的であると、通知表に悪影響を及ぼします。
さらに服装や持ち物などが校則に違反しており注意をされたり、注意されても改めない場合は、成績表に反映される可能性があります。
そのため、授業中の態度や学校での振る舞いを見直し、改善する必要があります。
中学生は反抗的な態度をとりがちな年齢ではありますが、進学や将来の為だと理解してもらうようにしましょう。
遅刻・欠席が多い
2つ目の特徴は「遅刻・欠席が多い」です。
授業を欠席してしまうと、評価が下がるというよりも、評価できない状態となってしまうことから、通知表に1がつきやすくなってしまいます。
そのため、成績表を上げるためには、無理のない程度に授業に出席する必要があるのです。
また、遅刻については、評価がしづらくなってしまう上に、勉強への積極性が感じられず、評価が下がる可能性があります。
そのため、生活リズムの乱れなどある場合は、改善できるようサポートしてあげましょう。
テストの点数が低い
最後の特徴は「テストの点数が低い」ということです。
テストの点数は、成績表への影響が大きいため、やはり成績表を上げるためには、テストの点数を上げることが必須です。
勉強時間がとれていないのであれば、まずは机に向かうことから始めましょう。
また、勉強しているものの、点数が伸びないのであれば、勉強方法を見直すことも大切です。
子どもの視点から見ると、「自分は頭が悪いから勉強ができないんだ」と思ってしまうかもしれませんが、大人の視点が加われば、改善できるポイントが見えてくる可能性があります。
そのため、子どもの勉強の状況や勉強方法などを、一度客観的な視点で冷静に観察してみてあげてください。
まとめ
今回は、通知表の1が高校受験に与える影響や、通知表の1を脱却する方法を紹介しました。
子どもの通知表に1があることにショックを受ける保護者は少なくないと思います。
しかし、通知表の1に一番傷ついているのは子ども自身かもしれません。
そのため、まずは子どもが自信を失ってしまわないように、精神面のサポートをしてあげましょう。
また、勉強に対して苦手意識を持っているのであれば、子どもが解ける難易度の問題にレベルを下げて、解かせてあげるようにしましょう。
すべての子どもが学校の授業のような一定のスピードの勉強についていけるはずがありません。
そのため、家庭内だけでも子どもの習熟度に合わせて勉強させてあげましょう。