中学校で学ぶ歴史は、小学生の頃に習ったものとは違い、より細かく深い内容も扱うため、暗記に苦戦する子どもも少なくありません。

しかし、歴史は高校受験でも出題されるので、「苦手だから覚えられない」「興味がないから勉強したくない」という理由で放っておくわけにはいきません。

そこで本記事では、中学で学ぶ歴史のつまずく理由や覚え方のコツなどを紹介します。

子どもが歴史の授業やテストに苦戦している保護者の方は、ぜひ一度目を通してみてください。

▼目次

中学の歴史でつまずく2つの理由

先ほども述べた通り、中学の歴史は小学校と比べ、内容が詳細になり、覚えなければならない知識の量も増えるため、つまずいてしまうのも仕方ありません。

しかし、中学の歴史でつまずいてしまう理由はこれだけではありません。

そこでここからは、中学の歴史でつまずく主な理由を2つ紹介します。

人名や事件の名称を覚えるのが苦手

1つ目は「人名や事件の名称を覚えるのが苦手」という理由です。

中学の歴史の授業では、小学校で学んだ数以上に、多くの歴史的な人物や事件について学びます。

そのため、様々な知識が混ざってしまい人物や事件の詳細がわからなくなってしまうのです。

また、人名や事件名の中には、習っていない漢字が使われていることも多いため、名前はわかっても漢字が覚えづらく、苦手意識を持つ子どもも多いでしょう。

丸暗記しようとしている

2つ目は「丸暗記しようとしている」という理由です。

中学の歴史で覚えなければならない知識は膨大であるため、丸暗記をしようとしてもなかなかすべてを網羅することはできません。

また、歴史はストーリー性があるものなので、流れをきちんと把握した方が、負担が少なくスムーズに覚えられます。

そのため、ひたすら暗記をしようとすると、効率が悪い上に、知識が混ざりテストで間違ってしまう可能性があります。

このように、歴史が苦手になってしまう子どもは、勉強方法でつまずいている場合もあるのです。

中学の歴史の覚え方3つのコツ

中学の勉強では、歴史以外の科目で覚えなければならないことがたくさんあります。

しかし、歴史は他の科目と同じように覚えようとしても、なかなかスムーズに覚えられない可能性が高いです。

そこでここからは、中学の歴史の覚え方3つのコツを紹介します。

「歴史」という科目の特徴を活かした勉強方法なので、ぜひ一度実践してみてください。

歴史の授業前に予習・復習をする

1つ目の方法は「歴史の授業前に予習・復習をする」という方法です。

先ほども触れた通り、歴史はストーリー性が強い科目です。

そのため、授業前に予習をしておくと、大まかな流れをつかむことができるため、授業での理解度が上がります。

また、事前に予習をしておけば、授業時間が復習となるので、授業内で知識が定着しやすくなるでしょう。

歴史の授業では、これまで学んだ内容との繋がりも強くなります。

そのため、前回授業の内容を忘れてしまっていたり、理解不足のままだと、次の授業もわからなくなってしまうのです。

そのため、予習をすると同時に、前回授業の内容を復習すると良いでしょう。

歴史の大まかな流れを覚える

2つ目の方法は「歴史の大まかな流れを覚える」ことです。

はじめから細かい人物名や事件に関する知識を覚えようとしても、なかなか頭に入りません。

そのため、まずは大きな枠をとらえ、そこから徐々に細かい知識をつけ足していくことが有効です。

はじめは、テストなどの点数に反映されないかもしれませんが、勉強が進むと、全体像を把握している上に、細かい知識も覚えられているという状態になるので、結果的に歴史が得意分野になるかもしれません。

学習漫画や時代劇などで学ぶ

3つ目の方法は「学習漫画や時代劇などで学ぶ」方法です。

歴史はストーリー性が非常に高いので、1つの物語として覚えることが有効です。

しかし、教科書だけでは面白みがなく、興味を持てない子どもも少なくないでしょう。

そういった場合は、学習漫画や時代劇などを取り入れることがおすすめです。

これらは教科書とは違い、絵や映像があるため、その時代の雰囲気や歴史人物のイメージをつかみやすくなります。

また、物語として面白くなるように描かれているので、勉強というよりも遊びの一環として歴史に親しむことができます。

中学の歴史の覚え方でやってはいけない2つのNG

歴史という科目の特徴に適した覚え方もあれば、あまり適していない覚え方もあります。

そこでここからは、中学の歴史の覚え方でやってはいけない2つのNGを紹介します。

子どもがこれらの覚え方をしていないか、一度チェックしてみてください。

まとめノートを作る

1つ目のNGは「まとめノートを作る」ことです。

一見とても有効な覚え方のように見えるかもしれません。

しかし、まとめノートを作るとノートを作ったことに満足してしまい、本題の暗記が全く進んでいないということが起こってしまいます。

また、ノートを作るにはかなりの時間がかかってしまうので、勉強時間のロスにも繋がってしまうのです。

そのため、テスト前などにまとめノートを一から作るのではなく、学校の授業で書くノートを、まとめのノートのようにわかりやすく丁寧に書いていくのがおすすめです。

一度で完璧に暗記しようとする

2つ目のNGは「一度で完璧に暗記しようとする」ことです。

お気に入りの漫画や小説を何度も繰り返し読むことで、ストーリー展開やキャラクターの名前、性格、セリフの内容など細かい部分を覚えてしまったことはありませんか?

このように、歴史も一度で完璧にすることができなくても、何度も繰り返し勉強することで、記憶が強固なものとなります。

そのため、1回目は50%ほどしか覚えられなくても、回数を重ねるごとに60%、70%と徐々に知識を増やしていくように心掛けましょう。

まとめ

今回は、中学で学ぶ歴史のつまずく理由や覚え方のコツなどを紹介しました。

冒頭でも述べた通り、歴史は高校受験でも出題される上に、高校進学後文系に進み、日本史を選択した場合は、大学受験でも使うことになる非常に重要な科目です。

そのため、中学生の時点で苦手意識を克服し、歴史という教科が面白いと思えれば、将来の受験などで大きな武器となるでしょう。

また、歴史に強い苦手意識を持っている子どもであれば、家族旅行で歴史に関係のある場所や歴史人物のゆかりの地を訪れるというのも良いでしょう。

子どもの印象にも残りやすく、歴史の奥深さを感じられる上に、勉強の枠を飛び越えて、歴史の面白さを感じられる可能性があるからです。