首都圏模試は最も多くの中学受験生が受ける模試です。

受験する生徒が多くデータが豊富なため、自分の成績を正確に知ることができます。

そのため、志望校選びや苦手分野の把握に役に立ちます。

この記事では、首都圏模試の平均点をご紹介します。

模試ごとに偏差値の出方が違う理由や、偏差値で見るべきポイントも解説します。

▼目次

首都圏模試の平均点はどのくらい?

2018〜2020年の小6、小5の統一合判テストの平均点を表にしました。

なおデータは、首都圏模試センター模試資料データベースを参考にしています。

参考:模試資料データベース|模試結果・データ|首都圏模試センター

平均点の目安は、国語70~75点、算数60~70点、理科45~50点、社会40~45点となっています。

また2科目で130~140点、3科目で180~190点、4科目で230~240点くらいになっています。

小6統一合判テスト平均点

2020年
配点 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回
国語 150 71 77 85 76 75 89
算数 150 66 55 64 52 57 63
社会 100 43 43 42 47 52 40
理科 100 42 47 49 50 45 53
2科目 300 137 131 149 127 131 152
3科目 400 182 183 204 184 182 211
4科目 500 225 226 246 231 234 251
2019
配点 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回
国語 150 89 77 79 66 73 78
算数 150 63 52 67 75 60 71
社会 100 45 40 42 41 40 43
理科 100 38 41 41 46 45 37
2科目 300 152 128 146 141 133 148
3科目 400 202 175 193 194 185 192
4科目 500 239 215 235 234 224 234
2018年
配点 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回
国語 150 75 83 85 77 88 86
算数 150 52 60 61 68 70 65
社会 100 36 33 42 45 50 48
理科 100 43 42 35 40 40 46
2科目 300 126 143 146 145 158 151
3科目 400 172 188 186 191 202 202
4科目 500 208 221 228 235 252 250

小5統一合判テスト平均点

2020年
配点 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
国語 150 74 59 70 64 70
算数 150 78 71 65 70 66
社会 100 42 45 43 42 46
理科 100 45 59 48 58 51
2科目 300 152 130 134 133 136
3科目 400 199 190 184 193 190
4科目 500 241 234 226 235 236
2019
配点 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
国語 150 76 69 72 67 66
算数 150 76 66 50 75 59
社会 100 32 35 38 35 49
理科 100 48 58 47 53 56
2科目 300 152 135 121 142 125
3科目 400 204 195 171 198 185
4科目 500 236 230 209 232 234
2018年
配点 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
国語 150 73 69 78 78 84
算数 150 65 63 65 64 62
社会 100 38 40 38 41 43
理科 100 40 43 43 55 41
2科目 300 138 132 142 142 146
3科目 400 181 177 188 200 190
4科目 500 218 217 226 240 233

模試によって偏差値の出方が違うのはなぜ?

偏差値とは?

模試の偏差値は、模試を受験した生徒の中での自分の位置を表しています。

平均点の偏差値を50として、自分が平均からどの程度離れているのかを数値にしたものです。

成績表を見るとき、偏差値と点数は別の役割をします。

例えば、算数が70点、国語が60点であり、偏差値は算数が45、国語が55だったとします。

このとき点数は算数の方が高いので、算数は国語よりも得点率が高いことになります。

しかし偏差値は算数よりも国語の方が高いです。

つまり、受験者全体の中では算数よりも国語の方が上位にいるということになります。

このように模試の成績では、点数が高いからといって成績が良いとは限りません。

成績を見るときは得点だけでなく偏差値も見ることで、自分の位置を客観的に把握することができます。

模試によって偏差値の出方が違う理由

上記の通り、偏差値は模試の受験者の中での自分の位置を示します。

そのため難関校を目指す生徒が多く受ける模試では、受験者全体のレベルが高いので偏差値が低めに出ます。

一方で上位から下位まで幅広い生徒が受ける模試では、偏差値が高めに出ます。

そのため、模試の受験者全体のレベルによって偏差値の出方が異なるのです。

偏差値で見るべきポイント

模試ごとのレベル感

塾が実施している模試は、その塾の生徒が多く受験するので、偏差値はその塾の集団の中での立ち位置を表します。

そのため模試を実施する塾によって、偏差値が異なります。

首都圏模試は、上位から下位まで多くの生徒が受験するので、中学受験する生徒全体での立ち位置を知ることができます。

中学受験をする生徒は小学生全体で見るとレベルの高い子が多いので、偏差値50でも公立小学校では優秀な生徒となります。

SAPIXは、難関校を目ざす生徒が多く集まります。

そのため模試の平均点が高く出るので、偏差値が低めに出ます。

SAPIXの模試で偏差値55といっても、首都圏模試の偏差値が70を超えることもあります。

およその目安は、SAPIXの模試の偏差値は、日能研・四谷大塚の模試の偏差値よりも7~8低くなり、日能研・四谷大塚の模試の偏差値は、首都圏模試の偏差値と比べ9~10低く出ます。

偏差値で見るべきポイント

模試のよって受験者のレベルが違うので、違う模試の偏差値を比べるのは意味がありません。

同じ時期に受けていても、模試の母集団のレベルによって偏差値が大きく異なります。

志望校への合否の可能性を正確に知るためには、自分の志望校の合格者が多い塾の模試を受けた方が良いです。

それぞれの塾の模試を、どれくらいのレベルの生徒が多く受けるかを知っておくことが大事です。

まとめ

この記事では、首都圏模試の平均点をご紹介しました。

偏差値は模試によって異なるので、母集団のレベル感を把握しておくことが重要です。

模試で合否の可能性を正確に測りたい場合は、自分の志望校の合格者数が多い塾の模試を受けると把握しやすいでしょう。