サピックス(SAPIX)のクラス分けとは?クラス別の主な志望校も紹介
サピックスと家庭教師を併用して、難関校を目指している生徒さんも多くいらっしゃいます。
サピックスのクラス分けとはどのようなものなのか。
それぞれのクラスに所属する生徒はどのような学校を志望しているのか。
この記事では、サピックスのクラス分けやクラス別の志望校について解説していければとおもいます。
▼目次
サピックスのクラス分けとは?
クラス分けとは
サピックスではテストの成績順でクラス分けされています。
サピックスのクラスは最上位のαクラスとそれ以外のアルファベットクラスに分かれます。
αコースは最上位から順にα1・α2・α3と数字が大きくなり、アルファベットクラスは下位からA・B・C…と上がっていきます。
どのようなクラスがあるか
クラスの数は校舎の規模によって異なり、多い校舎で20クラスあります。
1クラスの人数は15人前後で、少人数のクラスになっています。
クラスごとの基準点
コース | 基準点 |
---|---|
α1 | 245点以上 |
α2 | 236点~244点 |
α3 | 225点~235点 |
α4 | 218点~224点 |
K | 211点~217点 |
J | 205点~210点 |
I | 201点~204点 |
H | 196点~200点 |
G | 188点~195点 |
F | 182点~187点 |
E | 177点~181点 |
D | 167点~176点 |
C | 159点~166点 |
B | 148点~158点 |
A | 147点以下 |
上の表は新4年生コースのクラス分けの基準点です。
校舎の規模によって全体の生徒数が違うのでコース設定が異なりますが、1クラスの刻み幅は5~10点になっています。
αクラスとアルファベットクラスの境界(上の表ではα4とKの境界)は偏差値60くらいが目安です。
ただしテストによって基準は前後するのであくまでも参考程度にお願いします。
低学年コースのクラス分け
小4のクラス分けは上の表のようになります。
小1や小2などの低学年のコースでは人数があまり多くないので、全体を2~4つのコースに分け、αコースの設定がないことが多いようです。
クラス分けに影響するのは「マンスリーテスト」と「組分けテスト」
サピックスのクラス分けに影響するのは、マンスリーテストと組分けテストの2つのテストです。
マンスリーテストとは?
マンスリーテストは、毎月の授業内容の復習テストです。
テスト範囲が決まっているので、テスト前に予習や復習をして対策することができます。
そのため、マンスリーテストはその月に習った内容の定着度を測るのに良いテストです。
マンスリーテストの成績によるクラスの変動幅は1~5クラスまでとなっています。
ただし変動幅は校舎のコースの設置数によって異なります。
1学年1~7コースの小さい校舎では変動は1コースまで、23~27コースの大きい校舎では5コースまで変動があります。
組分けテストとは?
組分けテストは、テスト範囲が決まっていない実力テストです。
本来の実力が計られるテストで、年に3回行われます。
組分けテストのメリットは、前の内容を復習させることができる点です。
マンスリーテストで毎月の復習をしていても、時間が経つと内容を忘れてしまうものです。
組分けテストは範囲が決まっていないので、テストを受ける前に自分が忘れている内容を復習する機会になります。
マンスリーテストと違い、組分けテストによるクラスの変動幅は無制限になっています。
サピックスは、大手塾の中では最も頻繁にクラス変動を行います。
頻繁にクラス替えのテストがあるので、生徒は次回のテストで上のクラスに上がれるように努力をします。
そのため生徒がだらけることがなく、常に緊張感を持って取り組むことができます。
サピックスのクラス分けと主な志望校
所属別のクラスごとにどのような学校を志望している学生が多いでしょうか。
各クラスでの志望校とレベルの目安をご紹介します。
αクラス
αクラスには成績最上位の生徒が在籍します。
男子が筑駒・開成、女子は桜蔭を志望している生徒がほとんどです。
将来の東大生になると思われるほどのスーパー小学生たちが集まります。
全国偏差値60以上が成績の目安になります。
アルファベットクラス上位〜中位
アルファベットクラス上位〜中位の生徒の志望校は、男子は開成、麻布、駒場東邦など、女子は桜蔭、女子学院などのトップ校が多いです。
その他早慶附属中など大学附属中を志望校とする生徒も多くいます。
全国偏差値45~55の平均点付近が成績の基準になります。
アルファベットクラス下位
アルファベットクラスの下位の生徒は、志望校が様々です。
基本的な問題を確実に取れるようにすれば、難関校を目標とすることも可能です。
まとめ
サピックスのクラス、クラス分けに使われるテスト、そしてクラスごとの志望校についてご紹介しました。
サピックスではクラス変動に関わるテストが頻繁に実施されるので、その都度復習の機会を多く持つことができます。
この復讐は、自宅学習の課題をこなすことで定着していきますが、量の多さと難易度が高さから、ついていけないというお子さんが多いのも現実です。
ついていけずに、家庭でお子さんのフォローに親御さんが疲弊してしまう…ことも。
そんな方は、ぜひ家庭教師にご相談ください。計画的に学習のサポートをし、志望校合格まで導いていきます。