部活に入っていると内申点アップに有利?内申点への影響について
高校受験においては、純粋な学力のほかに、学校の成績(内申点)が必要となります。
内申点は、学力テストの結果と総合して合否を決める重要な材料となるため、いかに内申点をとるかについて真剣に検討し準備をする必要があります。
そして、部活に入っていると内申点がアップする、部活に入っているか否かが内申点に影響するという話を耳にする中学生も多いのではないでしょうか。
中学生は部活に勉強に塾にとても忙しい。
内申点は効率よくとっていきたいですよね。
そこで今回は、部活に入っていると内申点アップに有利?内申点への影響についてというテーマで、部活と内申点との関係性について広くご説明していきます。
▼目次
部活に入っていると内申点に影響があるというのはウソ?
部活に入っていないことが不利に働くことはない
そもそも内申点とは、調査書というのが正式名称です。
中学校3年間での活動内容や実績、成果について記載した書面となり、受験の際に高校側に提出されることになります。
調査書において大きな割合を占めるのが、いわゆる成績(内申点)です。
内申点とは定期テストの成績をはじめとした9教科の点数が、主として5段階評価で示されるものであり、部活に入っているかは無関係です。
部活に入るか否かは本来自由
中学校によっては、部活への入部が必須というところもありますが、基本的には部活に入るか否かは自由です。
部活は学校内の活動であり、学校外での活動に力を入れている、力を入れたいという中学生も多くいます。
内申点はあくまでも学校内での成績、成果を示す指標ですので、部活とは関係がありません。
ではなんで部活をやっていないと内申点に響くというの?
内申点と調査書
先ほど、調査書と内申点というワードをご紹介しましたが、より正確に理解をする必要があります。
そもそも調査書とは、中学校での生活を数値化した値で、内申点とその他の活動の得点を合わせたものを言います。
対して内申点とは、全9教科の成績を合計した値を言います。
ここで注目すべきは、調査書のところにある、その他の活動の得点です。
部活動や、学校外での活動が、この部分でプラスに働く場合があります。
プラスに働かないわけではない
そもそも、内申点のつけ方や考え方は、都道府県や自治体によって全く異なります。
内申点の枠内でも、たとえば東京都立高校入試においては、実技4教科の成績を2倍で換算するなど、重視するポイントが全く異なります。
ゆえに、部活についても、それをどう評価するかは全く異なってきます。
部活を3年間頑張ったことや、何らかの功績があった場合は、内申点に無関係であっても、調査書の内容に響くこともあり得ます。
推薦入試における面接試験や、作文・小論文などでもアピール材料ともなります。
部活を頑張ることが、高校入試においてプラスに働く場合もあるということは、知っておきましょう。
加点材料になることも
もう少し具体的にご説明しますと、部活での成果が、調査書における加点材料となる場合があり得ます。
加点材料はさまざまで、学校外での活動実績もその対象となりえます。
もっとも、部活での加点事由は、全国大会出場などの顕著な実績、成績を残した場合に限られますので、そうした事情も頭に入れて部活に励むことが必要です。
内申に影響する学校外活動とは?
芸術やスポーツでの実績
学校の部活でも、合唱部や吹奏楽部、美術部やサッカー部、野球部など、芸術やスポーツをすることができます。
もっとも、芸術やスポーツ分野で特に技術などが優れている、プロを目指しているような中学生は、学校外で本格的にチームに所属するなどして練習に励んでいるケースが少なくありません。
そうした活動で、顕著な成績を収めている場合には、評価事由となります。
資格や検定
勉強に関することですが、英語検定や数学検定、漢字検定などの検定試験での級獲得、合格も評価対象となります。
調査書の加点事由になるのみならず、推薦入試でのプラス材料、学科試験免除などの恩恵を受ける場合もあります。
また、そうした勉強に関するメジャーな検定以外にも、世の中にはさまざまな資格や検定があります。
自分の得意を活かしてそうした資格・検定にチャレンジし、一定の成果を上げたという事実は、学校外の活動実績として大いに評価されます。
学校内外にかかわらず、積極的にさまざまなことにチャレンジすることが、最終的には内申点アップにつながります。
まとめ
高校受験においては内申点が合否のカギを握ります。
内申点のつけ方、内申点をどれほど重視するかは、地域や学校ごとに全く異なりますが、内申点を全く評価しないという場合はまれです。
また、内申点を上げることは学力の向上にもつながります。
部活であれ学校外での活動であれ、がんばった結果、内申点を上げることにつながります。
中学校生活を充実させ、高校受験を少しでも有利に進められるようできることを行なっていきましょう。