高校受験には、大きく分けて推薦入試と一般入試の2つがあります。

どちらにも共通するのは、学校の成績、いわゆる内申点が合否の資料として利用されることです。

内申点の換算方法や考え方は、都道府県や学校ごとに異なるため、志望校の内申点の考え方をしっかりと調べる必要があります。

また、内申点は定期テストの結果だけで判断されるわけではありません。

いかに内申点をとっていくのかという戦略を立てる必要がありますね。

そこで今回は、内申点を上げるためにやるべきことというテーマで、深掘りしていきます。

▼目次

内申書とは何?

内申点=調査書

内申書は正式名称ではなく、正式には調査書という名称があります。

調査書は、中学校における成績や諸活動の成果を記録したもので、英語、数学など計9教科の成績を記載したものを内申点と呼びます。

先述の通り内申点は、教科ごとに定められている、関心・意欲・態度などの細かい観点に沿ってつけられます。

また、相対評価ではなく絶対評価によって算出されることから、5段階評価の5が〇〇%、4が△△%と決まっているわけではありません。

高校受験においては内申点が重要

先述の通り、高校受験においては内申点が重要です。

いわゆる勉強ができる、試験本番で点数がとれるだけでは足りず、中学校生活での成果も同時に問われることを意味します。

たとえば、東京都立高校受験においては、一般入試において、調査書3:学力検査7という割合となっています。

100点満点に換算すると、30点分が内申点によって決まることになるので、合格するために、いかに内申点を上げていくかが問われることになります。

内申点の評価基準

テストの点数が大切

内申点をつけるうえで最も大きなウェートを占めるのは、定期テストの点数です。

中間テスト、期末テストでしっかりとした点数をとる必要がありますね。

中間テストの準備を怠り、期末テストでの挽回を考える中学生もいるかと思いますが、そう簡単ではありません。

勉強は基礎からの積み重ねが大切です。

中間テストの内容と期末テストの内容はつながっており、まったく別個のテストと考えてしまうと、十分な結果が得られないということになってしまいます。

準備期間、勉強時間を十分にとって、対策をしていく必要がありますね。

出席や提出物などにも注意が必要

定期テストの点数以外にも、出席状況や提出物の提出状況などが内申点に影響します。

たとえば提出物であれば期限を守る、早めに出すなど、積極的に勉強している、授業に参加しているという印象を与える必要があります。

積極的な姿勢という点では、授業中の発言も大切です。

発言が得意な中学生、不得意な中学生がいるかと思います。

もっとも、内申点をとるためという観点では、積極性が何よりも求められます。

積極的に授業に参加することで、授業内容の理解が進み、学力それ自体も向上するという良い流れを作ることも可能です。

意識していきましょう。

内申を上げるためにやるべきこと

副教科を重点的に

内申点で加味される教科は全9教科です。

主要教科(英語、数学、国語、理科、社会)と副教科(技術家庭、音楽、美術、保健体育)に分けることができます。

主要教科はいわゆる勉強。

勉強のできる子が成績をとるイメージがあります。

もちろん、しっかりと基礎から積み上げることにより、絶対評価である内申点をとることは主要教科でも可能ですが、内申点を上げるという視点では副教科に着目することが重要です。

副教科は、才能。

足が速かったり、絵が上手かったりする子が成績をとるように思われますが、主要教科と同様にテストがあります。

提出物や課題もあります。

ゆえに、しっかりと取り組む、積極的に取り組むことにより、十分に高い内申を狙うことができます。

テストでよい点数をとる

テストでよい点数をとることはもちろん無視できません。

定期テスト1週間前になると部活動がなくなり、皆が勉強モードに入りますが、このタイミングで始めることはあってはなりません。

周りの人が勉強していない時から勉強する、コツコツと進めることが、定期テストで高得点をとる鍵です。

基礎からの積み上げを意識して、普段の勉強から不明点を残さないように意識していきましょう。

提出物は1つ1つ丁寧に

提出物は期限内に出すことは当然として、じっくり丁寧に取り組み提出することが大切です。

じっくりと時間をかければ、それ相応のものは完成します。

その過程が内申点という形で評価されることになります。

意識していきましょう。

まとめ

高校受験においては、内申点が合否に大きく影響します。

いかに内申点を稼ぐか、上げていくかにつき、しっかりと考えて行動していく必要があります。

副教科を重視する、提出物は丁寧になどポイントをご紹介してきましたが、いずれにしても、志望校合格のために、コツコツと着実にできることをやっていくしかありません。

合格に必要な内申点を調べ、早いうちから準備を進めて行きましょう。