高校受験を控えて考えたい自分の子にあっているのは塾?それとも家庭教師?
高校受験を控える中学生にとって、どのように勉強を進めていくかは悩ましいところです。
中学生の多くは、部活動や学校行事に励み、中学3年生になる時期に塾を考えるケースが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高校受験に向けて塾・家庭教師のメリットデメリットについて説明をしていきます。
▼目次
家庭教師のメリットデメリット
プロ家庭教師
家庭教師と一口に言っても、学生の家庭教師から、プロの社会人家庭教師まで様々です。
プロ家庭教師は、学力レベルはもちろんのこと、長年の経験に裏打ちされた学習ノウハウ、指導法を有しています。
多くの中学生を指導してきた経験から、教え方の引き出しが多いと言えます。
メリット
最大のメリットは、時間や学習内容が柔軟であることです。
高校受験の場合、公立高校か私立高校かにもよりますが、勉強すべき教科数や内容がとても多いです。
また、学校の成績も要求されることが多く、定期テストに向けた勉強も疎かにすることができません。
そうした様々なニーズに瞬時に応えてくれるのが家庭教師といえます。
いわゆる塾ですと、事前に年間のカリキュラムが受験用に組まれているため、内容の変更はしづらく、個々のニーズには応えられません。
指導の柔軟性を求める場合に、家庭教師は利用価値がグンと上がります。
デメリット
デメリットは、競争意識をもちにくい点です。
受験も競争である以上、周りの受験生に勝たなくてはなりません。
自分のペースで勉強をするあまり、模擬試験の会場や本番で雰囲気にのまれ自分の実力を発揮できないことも考えられます。
模擬試験などは頻繁にうけて、対策をしていくとよいでしょう。
集団塾のメリットデメリット
集団塾の特徴
集団塾は、英語数学国語を週1日ずつで計週3日、理社をオプションで土曜日にという形が多いかと思います。
大手塾か否かにもよりますが、多くの塾では志望校別、レベル別となっていて、同じ方向を目指す生徒と切磋琢磨できる環境にあります。
カリキュラムは年単位で組まれており、集中特訓や、苦手克服のために、講習会があるという形です。
メリット
最大のメリットは、競争意識が養われることです。
先述の通り、自分と同じくらいのレベルで同じくらいの高校を目指す仲間と切磋琢磨できるため、勉強のモチベーションは維持しやすいです。
人間は弱い生き物で、やる気があっても、持続することはとても難しいです。
思春期にある中学生にとっては、人間関係や学校で悩むことも多く、勉強のペースを維持することは大人が想像する以上に難しいです。
勉強を続ける環境づくりという点では、集団塾はよいでしょう。
デメリット
デメリットは、つまずいてしまった場合に戻れないということです。
当然ながら、理解度は個々で異なり、得意不得意もそれぞれです。
集団塾では教科ごとにレベル別クラスが導入されているかというと必ずしもそうではなく、得意なものは伸びていくが不得意なものはそのままになって取り返しのつかないことになることも少なくありません。
集団塾である以上、学校での授業と同じで、どのレベルの子に合わせて授業を進めるかは常に問題になりますし、講習会で不足分を補うといっても、つまずき箇所が多いとなかなか埋め合わせができません。
集団塾利用の際にはこの点を頭に入れておく必要があります。
生徒さんの中では、塾と家庭教師を併用して対策されている方もいらっしゃいますので、併用を検討中のかたがいらっしゃればご相談ください。
個別塾のメリットデメリット
個別塾の特徴
最近は、集団塾が個別も併用するなど、個別塾のニーズも高まってきています。
集団で進めつつ、個別で弱点を補うという流れが多いです。
個別といっても、1対1ではなく1対2や、基本は自習で質問対応を個別に行うという形態もありますので、口コミなどを調べて検討することが大切です。
メリット
家庭教師と同様、個々のレベルに応じた授業が行われる点が挙げられます。
個別塾の中には、ホワイトボードを用いて個室の中で授業を受けられるものもあり、集団では質問をしにくい子でも、遠慮なく質問できるという環境も手に入ります。
英検などの検定対策や、定期テスト対策、補習なども対応してもらえることがおおいでしょう。
デメリット
講師のレベルに左右されることがあげられます。
個別塾の講師の多くは大学生や大学院生のアルバイト講師です。
講師の採用基準もまちまちで、お子さんの目指す学校への対策が十分にできる講師かはわかりません。
また、学力レベルは十分だとしても、自分でできるのと人に教えるのとでは全く性質が異なります。
指導力という点でプロの家庭教師には劣ります。
良い先生が見つけられないと、先生をコロコロと変えることにもなりかねず、個別塾のメリットが十分に得られないということにもなりえます。
家庭教師に向いている子の特徴
得意不得意がはっきりしている
プロ家庭教師の使い方としては、得意教科を伸ばすか苦手強化を克服するのどちらかになるでしょう。
どちらの場合でも集団塾ではそのニーズにこたえることはできませんので、家庭教師のメリットは大きいです。
周りに影響されやすい
一概には言えませんが、運動部に所属し集団スポーツをやっているような場合には、周りと切磋琢磨することに慣れているため、勉強においても集団塾が向いているケースが多いです。
他方、周りに左右されず自分のペースで勉強をしたいタイプの生徒には家庭教師が間違いなく適しています。
まとめ
家庭教師を効果的に利用できれば、合格の可能性は高まります。
プロ家庭教師は、長年の経験を有しつつも、その経験に頼ることなく、常に受験情報をアップデートし指導にあたることで、生徒・保護者の信頼を得て活躍しています。
お子さんに合う家庭教師を選ぶことが大切ですが、見つかると成績が飛躍的に上がることがかなりの確率で想定できます。
家庭教師を効果的に利用し、高校受験の成功につなげていきましょう。