【静岡県 高校入試の仕組み】入試の流れ・定員倍率・選抜方法完全ガイド
中学生になると、「3年生になると受験勉強があるね」と話しているうちにあっという間に月日が経ち、受験の年を迎えてしまった。
この記事をご覧になっている中学生の皆さんもそう思われているかもしれません。
もしかしたら親御さんもそういった経験をされているかもしれませんね。
静岡県の高校入試は、一体どのような仕組みになっているのでしょうか。
学校裁量枠や共通枠など、静岡県の高校入試に挑戦する場合には仕組みの理解のために覚えておくべき言葉はたくさんあります。
今回は静岡県の高校入試の流れをわかりやすくご紹介します。
▼目次
公立高校の入試の流れ
出願
2月18日~2月20日正午 例年2月中旬~下旬ごろ
出願受付変更
2月26日~2月27日正午 例年2月下旬
一般選抜
3月4日~3月5日(2日間) 例年3月上旬
合格発表
3月13日 例年3月中旬
出願について
出願の原則は1校で1学科です。
ただし、学科が複数ある高校を受験する場合は志望順位をつけて併願することができます。
学区による受験制限はありませんが、市立高校を受験する場合は市によって学区の制限が設けられています。
一般選抜について
一般選抜は国語・数学・英語・社会・理科の順に各50分、各50点満点で5教科合計250点です。
高校によっては特定の教科のみ配点を高くしているところもあります。
学校裁量枠の資料として、実技調査・作文・小論文をおこなう高校もあります。
私立高校の入試の流れ
内申点最低基準の開示・事前相談(中学と高校の先生との間で実施)
願書提出 1月28~1月29日 例年1月下旬
入学試験 2月4日~2月5日 2月上旬の2日間
合格発表 2月14日以降 2月中旬
事前相談
事前相談は私立高校の出願において、内申点最低基準の開示に伴い中学と高校の先生との間で実施されます。
内申点最低基準は単願・併願によって異なることが多いですが、併願よりも単願の方が最低基準は低くなることが基本です。
事前相談の結果、内申点の合格基準を満たしていれば中学の先生から「受けてもよし」という許可が出ます。
この場合合格はほぼ確実と言ってもいいでしょう。
ただし、試験には絶対はありません。
油断をせずに集中して万全の状態で臨む必要があります。
内申点の重要性
他県は内申点よりも当日の学力検査を重視するところも多いですが、静岡県の公立高校入試では内申点を非常に重視 しています。
3年2学期(または後期)の9教科(国語・数学・社会・理科・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭)の5段階で評価します。
合計で45点満点です。
2年で思うように内申が取れていない場合でも諦めずに3年でしっかりと内申を上げることが大切です。
この内申点に当日の学力検査を加えた総合点を合否判断の材料としています。
「学校裁量枠」と、県共通の方法による「共通枠」とは?
「学校裁量枠」
各高校が独自に定めている選抜方法です。
募集定員の50%以下を学校裁量枠の合格者とするルールがありますが、各高校はその割合を学科ごとに事前に発表します。
高校によって重視するものは異なります。
学習の記録を重視する高校もある一方で、文化的・体育的活動を重視する学校もあるなど、さまざまです。
実技調査・作文・小論文などの選抜資料を加える場合があります。
また、全員を学校裁量枠の対象とする高校もあれば、希望者のみ学校裁量枠を実施する高校もあります。
「共通枠」
学校裁量枠の合格者とならなかった者、または学校裁量枠を希望しなかった者が対象となります。
共通枠では、調査書・学力検査・面接 の3つの選抜資料をもとに合格者を決定します。
令和2年の静岡 公立高校の定員倍率の傾向
全体的には減少も、上位校と中堅校・下位校で二極化
2020年、他県の公立高校入試でも同様の現象が目立ちますが、静岡県の公立高校入試でも多くの高校で倍率が低くなっています。
なかには定員割れの高校も増えています。
しかし倍率の高低はわかりやすく二極化しているといえます。
中堅校や下位校では倍率は低いですが、静岡・清水東・沼津東・浜松北・浜松南・富士・磐田南などの県内の上位校は高倍率となっています。
倍率が1倍以下の高校は全員合格?
倍率が1倍以上になれば文字通りの競争となりますので、試験当日に普段通りの実力を発揮することが重要となります。
一方、倍率が1倍を下回ったとき、志願者は全員合格するのでしょうか。
いいえ。そうとは限りません。
試験当日は学力検査がメインになることはもちろんですが、面接または休み時間の行動の仕方も観察 されています。
高校側も問題を起こす生徒を合格させるわけにはいきませんよね。
だから休み時間も含め、最後の最後まで気を抜かずに臨む必要があります。
さいごに
静岡県の高校入試は、学力検査はもちろん普段の学習の成果なども内申点や調査書という形で非常に重要視されています。
学力検査はもちろん、普段の学習の成果をさらに確かなものとする必要があります。
第一志望校への合格へ向け、進路について考えることそして普段の学習習慣を早めに確立し
来るべき高校入試に備えましょう。