高校受験を意識するのはいつから?
中1、中2のお子さんを持つご家庭にとっての悩みの種。
それは、「高校受験を意識するのはいつから?」というテーマです。
周囲はいつから高校受験を意識しているのでしょうか?
実際、いつから意識し始めればいいのでしょうか?
▼目次
みんないつ志望校を決めている?
人によって違う
言ってしまえば、志望校を決めるタイミングは人によって全く違います。
ただし、中3の夏休みまでに仮にでも志望校を決めているケースが多いです。
志望高校がどこかによる
高校受験を意識するべきタイミングは、志望高校がどこかによります。
「志望する高校のランクがどれくらいか」とも言い換えられます。
もっというと、「将来何がしたいのか」から逆算して考えられたらベストです。
例えばアニメーターや小説家などのクリエイティブな職に就きたいのなら、大学受験でなく専門学校受験をした方がいいかもしれません。
その場合、専門学校受験に強い高校を視野に入れるのがいいでしょう。
「とりあえず大学は一流のところに行きたい」という意思があるのなら、当然目指す高校のランクも高いところになります。
このように、出来るだけ将来なりたい姿から逆算して、志望高校や志望する高校のランクを決めましょう。
リミットは中3の夏
できれば中3になってすぐまでに
高校受験を意識するまでのタイムリミットは、中3の夏です。
なぜなら、多くの生徒さんは中3の夏までにとりあえずでも受験勉強を始めているからです。
つまり、中3の夏までには「周囲の学力が上がるスピード」が速まってきます。
それに取り残されないように、中3の夏までには受験勉強に取り掛かる必要があります。
小学生のときから意識してもいい
とはいえ、高校受験を意識するのは早いに越したことはありません。
小学生のときから意識してもいいくらいです。
もちろん、学年に関わらず無理やり早期に高校受験を意識させようとしても、上手くいきません。
早期に高校受験を意識するメリット
早期に高校受験を意識するのは、大きなメリットがあります。
なぜなら、周囲がいざ受験勉強にかかろうとし始めたときに、既に高校受験を見据えて勉強していれば、それだけ有利だからです。
また、高校受験を意識した勉強で学べる知識そのものが、お子さんの財産になるからです。
「大きなプロジェクトに向けて長期の計画を立てる」という経験も、一生役に立ちます。
早期に受験勉強開始するには
中3にならないと火がつかない
とはいえ、多くのお子さんは中3にならないと火がつきません。
自分で「やらなきゃ」と思えない状態で、いくら意識するように言っても効果はありません。
なぜ早期に意識するのが難しいのか?
なぜ早期に受験勉強を意識するのが難しいのか。
理由はシンプルで「受験勉強を意識する必要性を感じていない」からです。
中3の夏頃になって、周りが焦り始めたら、自分も焦らなければならないと感じて高校受験を意識するようになります。
逆にいえば、周りがどうであれ、自ら必要性を感じれば自然と高校受験を意識できますよ。
受験勉強の準備をすぐにしよう
勉強だけが受験準備ではない
高校受験を早期に意識するためには、早期に受験勉強の準備をするのが有効です。
といっても、必ずしも勉強だけを指すわけではありません。
高校に行ったらこんなことが学べる、こんな魅力的な高校がある、特殊なコースを選べる高校もある、など、お子さんと一緒に調べてみましょう。
たくさんの情報を一緒に吸収するのです。情報があって初めて、高校受験を意識出来ます。
お子さんの「何がしたい」を知る
次に大事なのが、お子さんの「将来何がしたいのか」を知ることです。
「将来何によってお金を稼ぎたいのか」とも言い換えられます。
先ほどお伝えした通り、「将来なりたい姿から逆算して進路を選ぶ」のが効果的だからです。
「今好きで好きでたまらないもの」と「その理由」をお子さんから教えてもらうだけでも、大きなヒントになります。
例えばテレビゲームが大好きなら、なぜそれが好きなのか深堀りしてみましょう。
友達とボイスチャットで話しながら協力して敵を倒すのが楽しいのなら、お子さんは人と深く関わる仕事を選ぶと幸せになれるかもしれません。
ゲームのストーリーやキャラクターに深い関心があるのなら、クリエイターや開発が向いているかもしれません。ゲームの魅力を伝える広報や営業で輝く人だっています。
それに応じて、色々な情報を一緒に探してみましょう。
これは高校受験を早期に意識するための手段になるのはもちろんですが、単純にお子さまとコミュニケーションが深くとれて楽しいですよ。
遠回りが結局近道になる
「お子さんの好きなことを詳しく知る」から「高校受験への意識に繋げる」なんて、そんな遠回りな、と思った方もいるかもしれません。
しかし、結局高校受験を支えるのは「本人が自ら感じるモチベーション」です。そして、そのモチベーションを引き出すためには、「本人が何になら頑張れるのか」を知るのが欠かせません。
少なくとも、百万回「高校受験があるから早く意識しなさい」と言うよりも、ずっと効果的です。
高校受験を見据えておく
高校受験を意識するには、お子さま本人が自ら必要性を感じるしかありません。
そのためにも、一見遠回りなようですが、お子さんの気持ちに寄り添って準備してあげてください。