秋から冬にかけて、いよいよ「受験モード」になってきますね。

その時期に受験生にとって重要なのが、模試の存在です。
高校受験の模試は、どんな風に受ければいいの……?
受けた後に、どうすればいいの……?

模試の効果的な活用方法について、まとめました。

▼目次

模試の正しい選び方

模試には種類がある

高校受験の模試には、大きく分けて三つの種類があります。

・難関高校の受験を想定したハイレベルな模試
・標準的な学力までの高校受験を想定した模試
・都道府県ごとの公立高校の受験を想定した模試

どのレベルの高校を目指すのか、公立高校を目指すのか、私立高校を目指すのか、それに応じて受ける模試の種類を選びましょう。

模試選びは「特徴」と「受験人数」を確認

受ける模試を選ぶときは、「特徴」と「受験人数」に注目しましょう。

  • ・難関校を目指しているのに、標準的な模試を受ける
  • ・標準的な高校を目指しているのに、難しい模試を受ける

このようなミスマッチがあると、判定が正確に出ません。

さらに、受験人数が出来るだけ多い模試を選びましょう。
受験人数が多ければ多いほど、正確な判定や平均点を把握出来ます。

模試の受け方について

本番の雰囲気を体感する

入試本番までに、雰囲気を体感しておくことは非常に重要です。

甘いものや飲み物はどれくらい要る?集中力はいつまでもつ?
など、実際に試験を受けて確認しておきましょう。

緊張しやすい場合、慣れておく意味合いもあります。

時間配分に気を配る

模試を受けるときは、時間配分に気を配りましょう。

最後の方に得意な問題があったのに、前半の難問で手こずって解けなかった……なんてことになったら、とても残念ですね。

模試を受ける前に、普段から時間配分の練習をしておくことも必要です。

解答は出来るだけメモしておく

解答は、出来るだけ問題用紙にメモしておきましょう。

すぐに答え合わせをするためです。

解けなかった問題に印をつけておくだけでも、解き直しがスムーズになります。

結果の効果的な活用方法

受験校を決定する材料に

返ってきた模試の結果は、受験校を決定する判断材料になります。

判定だけでなく実際に取れている点数も見て、

「挑戦校」(難しいけど挑戦したい高校)
「実力相応校」(頑張れば届くかな……?という高校)
「安全校」(ほぼ確実に合格するであろう高校)

を選びましょう。

得意分野・苦手分野を把握

模試を受ける最大の意義は、自分の得意と苦手を把握することです。

結果を細かく見て、どの分野が解けるか・解けないのかを確認しましょう。

得意な分野は、より早く正確に解く練習をします。

正解していても、まぐれでなく確信を持って解けていたかの確認が必要です。

苦手な分野は、基礎に戻って理解するところから始めましょう。

解き方がさっぱり解らない場合、もっと簡単な問題に戻るといいですよ。

「なぜ解けなかった?」を分析しよう

特に、解けなかった問題について取り組みます。

そのときにもう一歩、踏み込んだ分析をしてみましょう。

英語なら、単語や文法があやふやなのか・読解に失敗したのかなど。

数学なら、単純な計算ミスが多いのか・根本的な理解が出来ていないのかなど。

まずは、一度自分で「何が解れば解けるのか?」を考えてみることが重要です。

とはいえ、ここまで分析するのは難しいことです。

それに時間を費やしすぎるよりは、学校や家庭教師の先生を存分に頼りましょう。

模試の結果を見せて、「こういう結果の場合、今後どういう勉強をしたらいいですか?」と具体的に聞いてみましょう。

徹底的に解き直し!

苦手な分野が洗い出せたら、徹底的に解き直しをします。

問題集などを使って、似ている問題を多く解くのもいいでしょう。

模試の分からなかった問題は、いくら考えても自力で解けないこともあります。

問題が解けない原因として「そもそも知識が足りないから」ということもあります。

そういうときは、学校や家庭教師の先生に解説してもらいましょう。

注意しておきたいこと

AでもEでも、判定は絶対ではない

判定は目安にはなりますが、絶対的なものではありません。

A判定だからといって確実に合格出来るとは限りませんし、
E判定だからといって絶対に受からない訳ではありません。

あくまで、「その時点で」の結果でしかありません。

良い判定のときは油断をせずに、悪い判定のときは何が足りないのかを考えて勉強してみてください。

苦手な分野が洗い出せたら、徹底的に解き直しをします。
問題集などを使って、似ている問題を多く解くのもいいでしょう。

模試の分からなかった問題は、いくら考えても自力で解けないこともあります。
問題が解けない原因として「そもそも知識が足りないから」ということもあります。
そういうときは、学校や家庭教師の先生に解説してもらいましょう。

ライバルは作った方が良い

家庭教師の先生と一緒に勉強するのは心強いものです。
しかし、家だけで勉強していると「周りに刺激される」ことが少なくなりがちです。

ですから、学校で「この子には負けない!」「この子みたいに頑張ろう!」と思えるようなライバルを作ることをおすすめします。

とはいっても、必ずしも点数を競い合って火花を散らす必要はありません。

一緒に励まし合えるような仲間がいれば、励みになりますよ。

結果に引きずられないように

模試の結果を見て、落ち込んでしまうのはよくあることです。

頑張っても結果が出ない、苦手分野が伸びないのは辛いですよね。

でも、模試の結果で落ち込む必要は全くないのです。

なぜなら、あくまで「模擬試験」であって本番ではないのですから。

そもそも、模試は結果をよく見て「では何を勉強すべきか?」をはっきりさせるためのものです。
それが出来れば、その模試は大成功です。

軽視は出来ないけど、絶対ではない

模試では時間配分に気を配り、本番のような気持ちで挑みましょう。
結果が返ってきたら、それをもとに「どんな勉強をすべきか?」を分析して勉強を進めます。

直前期は特に、結果で一喜一憂してしまいがちです。
判定にとらわれすぎずに、「この情報をフルに利用してやる」という気持ちで頑張ってくださいね。