受験生にとって、体調管理は非常に重要です。
どんなに必死で勉強しても、受験の本番で体調を崩してしまったら……
普段の力が発揮できず、悔いが残ってしまうかもしれません。

大切な体調管理のために、親子で取り組めることとは?

▼目次

親がしてあげられる体調管理とは?

インフルエンザの予防接種

インフルエンザは、ちょうど12月~2月の受験の時期に流行します。
対策として、予防接種を打っておきましょう。

しかし、予防接種はインフルエンザを絶対に防いでくれるものではありません。
とはいえ、予防接種をしておくことで、感染しても軽症で済む場合があります。
従って、受けておいて損はありません。

家族間の感染を防ぐために、家族全員が予防接種を受けることをお勧めします。

受験生を取りまく環境を整える

受験生を取りまく環境を、体調を崩しにくいように整えておくことも重要です。
家の温度は20~25℃、湿度は60%くらいに保ちましょう。
必要に応じて、膝掛けや電気毛布、湯たんぽなども用意してあげてください。
ガムやのど飴などで、口の中の湿度を高く保つことも効果的です。

また出掛けるときは、十分に暖かい格好をさせてあげてください。
マスクやカイロは、家に常備しておくといいですよ。

さらに、手洗いうがいの徹底も忘れないでください。

温かく栄養のある食事

一日三食、しっかりと栄養バランスのとれた食事を食べさせてあげて下さい。

朝は、温かいスープや味噌汁・ホットミルクなどを添えてあげるのがおすすめです。
昼は、最も勉強する時間です。エネルギーをしっかり摂るといいですよ。
夜は、寝る前にお腹がもたれてしまわないように気を付けてあげてください。

色々な遊びを我慢している受験生にとって、食事は楽しみの一つです。
食事のときは、リラックスも出来るようにしてあげてください。

十分な睡眠時間をサポート

十分な睡眠をとらなければ、集中力や体力を保つことは出来ません。
必要な睡眠時間は人によって違いますが、
目安として最低でも6時間は寝られるようにしましょう。

また、早寝早起きの習慣も大切です。
入試本番は、朝早くに行われるからです。

夜中まで頑張って勉強するのは立派なことですが、
夜は早く寝て、朝から勉強する習慣を作るサポートをしてあげてください。

適度な運動の機会を取り入れる

適度な運動は、体調の維持・ストレス発散・肥満の防止に役立ちます。

スポーツが好き・運動部だったお子さんなら、
一日に数十分ほど外で体を動かすのもいいでしょう。

ストレッチや、家の近くをウォーキングするだけで、気分転換にもなりますよ。

ストレス発散にも協力しよう

他に、体調を崩す原因となるのはストレスです。
ストレス発散のために、好きなことを楽しむ時間を設けることも大切です

全く息抜きをしなければ、ストレスで具合が悪くなることもあります。
不安なことや相談事も、親身になって聴いてあげてください。

家族みんなで協力しよう

お母さんorお父さんだけでは無理がある!

これらのサポートを、一人だけで行うのは無理があります。
お子さんを支えるのに一人きりで頑張って、ピリピリしてしまう……
そうなったら、家族みんなにとって良いことではありません。

一人でサポートするのは辛い、と感じたら、SOSを出すことも大切です。
一人きりで悩まないでくださいね。

任せられるサポートは任せよう

全て一人で抱え込まないで、任せられるところは任せてしまいましょう。

例えば食事を作るのはお母さんが、食材を買ってくるのはお父さんが。
防寒グッズを買ってくるのはお母さんが、部屋の温度と湿度管理はお父さんが。
相談に乗るのはお兄さんお姉さんが、気分転換は弟や妹が。

体調管理のやるべきことを出来るだけ細かく分けて、それぞれ分担して行ってみましょう。

体調管理の注意点

ストレス発散を軽視しない

お子さんが家でゴロゴロしている・遊びに行くと言い出したら、腹が立つのも当然です。
しかし、頭ごなしに叱るのはぐっと我慢しましょう。
先述の通り、受験勉強には息抜きは必要です。

いつ、どれくらいの時間息抜きをするのか、
それで勉強時間はどれくらい確保できるのか、
あくまで「きいて」みる姿勢で接してあげて下さい。

見守りと話し合いを大切に

お子さんの体調管理をしっかり行うためには、見守りと話し合いが重要です。
ちゃんと食べているか・寝ているか・疲れていないかなど見守ってあげてください。

衝突しそうになったときは、まずお子さんの話に耳を傾けましょう。
家では勉強していないだけで、学校で勉強しているのかもしれません。
呑気に遊んでいるように見えて、本当は不安で何も手につかないのかもしれません。

よくお子さんの話を聴いた上で、自分の意見を伝えるようにしてみてください。

受験生本人が取り組むこと

自分の体力の限界を把握する

お子さん本人に、自分の体力の限界を把握させるようにしましょう。

何時間続けて勉強すれば、効率が落ちてくるのか。
何時間寝れば集中できるのか、どれくらい食べれば足りるのか。

それらを把握することで、より適切なサポートが出来ます。

コミュニケーションを取る

お子さん自身にも、自分の思いや考えを伝えてもらうようにお願いしましょう。
それによって余計な衝突を生まずにすみますし、保護者様の不安も減ります。

コミュニケーションを取ってもらうためにも、
まず保護者様が「聴く姿勢」をとってあげてください。

今日から出来ることを始めよう

受験生の体調管理について、親子で取り組むことをまとめました。

まずは、今すぐに出来ることから始めてみましょう。
部屋の温度を管理したり、気分転換に付き合うことは、すぐに出来ますね。

お子さんの健康的な生活をサポートし、
コミュニケーションを取るように心がけてあげてください。