中学受験の過去問演習で心がけることとは?
中学受験も迫ってきていますね。
そろそろ、過去問演習に取組み始めている頃ではないでしょうか。
中学受験の過去問演習には、心がけておきたいことがたくさんあります。
過去問演習をする時期と、具体的なやり方についてご紹介します。
▼目次
中学受験の過去問演習をする意義
本番の予行演習をする
過去問演習には、本番の「練習」をする意義があります。
時間をきっちりと測り、静かな場所で、保護者様の見守りのもとで行いましょう。
緊張感を持たせることで、本番を落ち着いて迎えることが出来ます。
受験する中学の問題傾向に対策する
中学受験の入試問題は、学校ごとに異なる傾向があります。
記述式が中心の中学もあれば、選択式が中心の学校もあります。
深い思考力を問う中学や、基本的な知識を正しく使えるかを見る中学もあります。
受験したい中学の教育方針もきっちりと把握しましょう。
その上で、志望校ならではの傾向を把握し、対策します。
過去問演習のピークは本番直前
受験の直前まで、一年分残しておく
受験日の二週間ほど前まで、一度も解いたことのない過去問を一年分残しましょう。
直前に、本番の予行演習をしておく必要があるからです。
それまでの期間に、残しておいた一年分以外の過去問を徹底的にやり込みます。
具体的なやり方は、後に解説します。
過去問に最も取り組む時期は、受験直前
過去問は、中学受験を成功させるためにとても貴重な材料です。
早い時期に手をつけて、結果に落ち込んでしまってもあまり意味はありません。
それどころか、貴重な「初見の過去問」を減らしてしまいます。
そもそも、過去問は基礎的な知識が備わっていないと解けないようになっています。
ですから、まずは基礎を固めるのが先です。
十分に基礎学力を養ってから、過去問に取り組みます。
中学受験の直前を、最も過去問演習に取り組む時期にしましょう。
過去問演習の具体的なやり方
本番さながらに解く
先述の通り、本番さながらに解きましょう。
緊張感を保つのが難しいお子さんの場合、保護者様以外の大人に監督をお願いするのも一つの手です。
家庭教師の先生などには、過去問とお子さんの回答の分析を任せた方がよいでしょう。
採点後、徹底的に見直し
採点した後、問題とお子さんの回答を徹底的に見直しします。
その中学ならではの問題傾向に対応出来ているか。
間違った問題は、何故間違えてしまったのか。
正解した問題も、確信を持って回答出来たものだったか。
責めるというより、お子さんと一緒に考えて対策してあげてください。
過去問演習の記録を残す
過去問演習をしたら、詳細な記録を残しておきましょう。
パソコンを使える人は、Excelに記録するのがおすすめです。
紙ベースにするなら、普通のノートに日記形式で記録するのがやりやすいでしょう。
記録する内容は、以下のようなものが挙げられます。
- ・学校名と年度
- ・過去問演習をした日付
- ・その年度の問題を解いたのは何回目か
- ・点数
- ・その過去問演習での主な得意分野
- ・その過去問演習での主な苦手分野
- ・問題の傾向
- ・失点した理由
その他にも、気付いたこと・考えられることは記録しておきましょう。
それ家庭教師の先生に見せるのも、分析の参考になります。
家庭教師の先生を頼る
過去問演習の見直しについては、家庭教師の先生を存分に頼りましょう。
中学受験の過去問の分析なんて、いくら大人でも難しいことです。
難しい分析は、プロの手を借りた方が安心です。
全ての受験校の過去問を一度は解く
安全校であっても、必ず一年分は過去問を解くようにしてください。
繰り返しになりますが、中学受験の問題は、本当に学校によって特徴が違います。
学力は足りているのに、問題傾向に慣れていなくて上手くいかなかった……
なんてことになったら、とてももったいないことです。
過去問演習は「褒める材料」に
過去問演習をして、結果が悪いと動揺してしまうのも仕方ありません。
でも、そこをぐっと我慢してあげてください。
お子さん本人が落ち込んでしまった場合は、なおさらです。
学力を上げるための過去問演習で、結果を見てやる気を失ってしまったら、
とても惜しく残念なことです。
その場合は、
- ・でもここはよく出来るようになったね
- ・この問題の傾向を覚えたね
- ・また一つ賢くなったね
- ・本番と同じ時間、よく頑張ったね
と、褒める材料として使ってみてください。
結果よりは、過程を褒めてあげることが大切です。
お子さん本人がけろっとしている場合は、苛立つこともあるかもしれません。
あくまで冷静に、「この分野が解けていないから、○〇を使って復習しよう」など、具体的に指摘してあげてください。
中学受験の過去問演習は親子一緒に
中学受験の過去問演習は、お子さんだけに任せるのはリスキーです。
保護者様の愛情深い観察と、プロの分析があって初めて効果を発揮します。
考え、励まし、プロの手を借りながら、一緒に頑張ってあげてください。