勉強嫌いから好きに変わる!お子さんとの関わり方のコツ
保護者としては勉強をさせたい、子どもも勉強をしなくてはいけないとは思っている。
でも「勉強が嫌い」だから勉強しない、というケースは非常に多くあります。
そんなときに勉強を嫌いから好きに変えることができれば事態は解決していきます。
そこでここでは勉強嫌いを好きに変えるポイントについて紹介していきたいと思います。
▼目次
ポイントになるのは保護者との会話である
父親との会話には大きな力がある
小中学生では家庭で会話をするのが父親よりも圧倒的に母親の方が多いと統計が出ています。
それだけに普段「勉強しなさい」と言われる機会が多いのも母親からということになります。
勉強をしていないから勉強しなさいと言われるわけですが、やはり勉強しなさいと言われるとさらに勉強は嫌いになっていくものです。
これでは悪循環になっていくだけです。
実際に中学1年生のうちの約45%が、中学2年生のうちの約60%の子どもが勉強を嫌いと答えています。
しかし勉強を嫌いと言っていた子どもが「それほど嫌いではない」「好きになった」に変わった家庭を見ていくと父親と会話をしたことがきっかけになっている傾向があるのです。
その会話内容は「勉強や成績のこと」「将来や進路のこと」「社会のニュース」などであり、父親は会話はするものの「勉強をしなさい」というキーワードはあまり言わないということがわかっています。
保護者が興味を持っているものには興味を持つ
これもアンケート結果などからわかっていることですが、保護者が興味を持っている分野には子どもは苦手意識なく取り組むことが多いということがわかっています。
例えば父親が歴史好きで歴史に関連する本やテレビを見ていることが多いと子どもは歴史に対して苦手意識を持たないというものです。
これは他の教科や分野でも言えることですが、保護者が興味を持っているものは「楽しそう」「おもしろそう」に見えるということが大きく影響しています。
保護者が楽しそうに関わっているので難しそうに見えないのです。
また、保護者がそれに対して知識がある分野などに関しては子どもと会話をすることができます。
それが会話のきっかけとなって話が進んでいけば自然と子どもが知識を持っているという状態になるのです。
保護者との会話が多いと子どもの変化にも気づきやすい
勉強に限らず世間話や遊び、ゲーム、趣味などの話を保護者と子どもの間でよく交わされる家庭では保護者が子どもの変化に気づきやすいという特徴があります。
学校で新しい単元に入った、苦手な分野を勉強しているという時にはそれが会話に出ることもありますし、表情や態度に出ることもあります。
難しい単元をそのまま放置しているとどんどん勉強がわからなくなり、その分だけ勉強が嫌いになっていきます。
逆にそれが解消してスムーズに進むことができればそれほど嫌うこともなくなります。
子どもが勉強で行き詰まっている、という変化にどれだけ早く気付くことができるかがポイントとなるのです。
子どもによってスイッチは違う
すべての子どもに有効な方法などない
よく「どうすれば子どものやる気スイッチが入るか」と悩む保護者がいますが、これに対してすべての子どもに当てはまる完全な正解はありません。
それは子どもの性格がそれぞれで違っているからです。
例えば「そんな成績では将来進学はできない」という指導をしたとします。
それに対して危機感を持って勉強をしだす子どもがいるでしょう。
しかしなんとも思わない子どももいます。
また、言われたことで委縮してしまってさらに勉強が嫌いになる子どももいます。
また、逆に「よくできた、とにかく優秀だ、この調子で」と褒めたとします。
その言葉に気を良くしてどんどん勉強をする子どもがいます。
しかし調子に乗ってしまって自分は優秀だからと勉強しなくなる子どももいます。
つまりすべての子どもに正解となる指導はないのです。
これは何か結果に対して報酬を与える場合も当てはまります。
「テストで何点を超えたら小遣いをあげる」「入試に合格したら好きなものを買ってあげる」こういった約束でやる気を見せて勉強をする子どもがいますが、それは本気でやる気になっているのか、勉強を好きになっているのか、一時的なものなのかはわからないのです。
まずはその子どもの性格を正しく把握することが重要
他の子どもと競わせた方がやる気をだすのか、一人でさせた方が落ちついて勉強をするのかなど子どもの性格はさまざまです。
その子どもにとって何がやる気スイッチなのかはバラバラなのです。
子どもを勉強好きにさせる、やる気を出させるためにはまずその子どもの性格を把握して、どうするのがもっとも効果があるのかを理解しなければいけません。
まとめ
子どもによってやる気スイッチは違っていますが、子どもの性格を正しく把握して、家庭での会話が多くなっていれば必ず子どもが変わるきっかけは見つかります。
焦ることなく子どもに関わっていきましょう。