中学受験は難解な入試問題に小学生が立ち向かわなくてはいけないために
ある意味では高校受験や大学受験よりも難しいとされているものです。
その中でも中心とされているのが「算数」と「国語」です。
そこでここでは中学受験における算数と国語について紹介してきます。

▼目次

算数と国語の重要性

試験科目も算数と国語が中心となる

中学入試の試験科目は近年目まぐるしく変化しています。
昔のように算国理社の4科目が基本という学校は減少しており、
「算数と国語の2科目」
「算数と国語に理科と社会のどちらかを選択して3科目」
「算国理社の4科目」
「算数と国語に英語、理科、社会から選択」など様々です。
近頃では英語が加わったことでさらに選択肢は増えてきています。
しかしそれらのなかでも算数と国語は基本として存在しており、これらがまったくないという学校はほとんどありません。

そう考えるとどのように入試科目が変化しても算数と国語が基本となることには変わりはないと言えます。

算数と国語は応用科目である

塾や家庭教師などが中学受験のプログラムを組んで小学生に取り組ませる際に、もっとも早い段階から行われるのが算数と国語です。
小学1~3年生くらいから行われている塾の講座などでも算数と国語がメインです。
理科や社会は小4以降に行われることが多く、社会などでは小4から地理分野、小5で歴史分野、小6で政治分野、夏以降は複合問題で演習というのがパターンとなっています。
これは単純に小4からでも理科や社会は「間に合う」からです。
暗記科目であるこれらは集中して覚え、何度も繰り返していれば定着していきます。
しかし算数や国語は「積み重ね」の科目です。
極端な話ですが足し算や引き算ができない子どもが流水算や旅人算を解けるわけがないのです。
社会のように地理は苦手だったが歴史になると急激に点数が上がったということが算数や国語ではまずありません。

算数と国語をどう勉強していくか

算数の勉強法とは

中学受験でもっとも重要で難しいと言われているのが算数です。
これは流水算や旅人算、ニュートン算などは普通の小学校で学ぶことはまずないからです。
これらを本格的に学ぶためには中学受験用の塾や家庭教師で学ぶしか方法はありません。
そしてさらに難しくさせているのが「小学生の解き方」で解かなければならないということです。

一般的な大人は中学校の数学であれば解けることはあります。
ただ、中学受験用の受験算数は解けません。方程式などを使って答えだけは出すことはできても「算数での途中式」が書けないのです。
受験算数では方程式などは使わずに算数の解き方で答えまでたどり着かなくてはいけません。
それができるようになるためには早い段階からの積み重ねが必要になってくるのです。

基本となるのは計算力です。
速く正しく計算を行うことができるかどうか、式の組み立てが自然かどうかは教えていきなりできることではありません。
長い期間意識して学習することで身につくものなのです。
そういった土台をつくった上で、計算や図形などの解き方を
マスターしていきます。
もっとも重要で、もっとも勉強に時間がかかる科目ですので強く
意識して取り組んでいきましょう。

国語の勉強法とは

こちらも理科や社会のよに短期間に集中的に勉強をさせたからといって点数が取れるようになるわけではありません。
長い時間をかけて積み重ねていくのが国語力です。
しかし生徒のなかには「国語の勉強の仕方がわからない」「国語の勉強をしても力がついているかわからない」ということがあります。

国語は勉強をしてもすぐに成果が出るわけではないので、生徒も実感しにくい部分があります。
それでも長期的に勉強を持続していれば、3ヶ月後、半年後、一年後に成果は必ず出てきます。
そこまで持続して勉強を続けていくことが重要なのです。
また、説明する記述問題などは自分で書いた答えを自分で答え合わせをしていてもどこが間違えているのかがわかりにくく効果が出ません。
塾や家庭教師の先生に添削をしてもらい、どう答えれば点数がもらえたのかを指導してもらうことが重要です。

地道な作業ではありますが、これを繰り返して国語力がついていくるとさまざまなメリットが発生してきます。
まず算数や理科、社会などの他の科目でも問題文の意図が早くつかみやすく、
答えも論理的に書くことができるようになっていきます。
英語であっても文章の本質をつかみやすくなるために問題を解くのに有利になります。
このように国語は他の科目にも影響を与えることができる科目なのです。

まとめ

理科や社会が重要ではないというわけではありませんが、どちらも短期間でも集中して取り組めば挽回できる可能性はあります。
しかし算数と国語は積み重ね科目であり、応用科目です。
基礎からしっかりと積み重ねていかなければ対応ができません。
それを意識して取り組んでいくようにしましょう。