うちの子は推薦入試に向いている?
公立の小学校や中学校であれば、特に試験などを受けなくても自動的に入学して学生生活をおくることができます。
しかし高校は必ず入試を受けなければ進学することはできません。
ただ、入試にも色々な形式があるためにその特性を把握しておくことが重要となります。
そこでここでは「推薦入試」について紹介し、それがどういった子どもに向いているのかについて説明していきたいと思います。
▼ 目次
推薦入試とは
推薦入試と一般入試
都道府県によっても違っていますが、高校入試には推薦入試と一般入試があります。
一般入試は2月下旬から3月中旬にかけて行われる入試で、学力試験と内申点との合計点などによって合否が判断されます。
推薦入試はそれよりも早い時期、1月~2月上旬くらいに行われ、面接や小論文、推薦書などによって合否が判断されます。
誰でも利用できるというわけではなく、「通知表の評定が9科目で36以上」というように基準が設けられている場合があります。
ただし推薦入試を受験すれば必ず合格するというわけではありません。
希望者数が定員よりも多ければ不合格になることはあります。
また、私立高校の推薦入試の場合はほとんどが専願入試となりますので、合格が出ると他の高校を受験することが出来なくなることに注意しておきましょう。
推薦入試で有利になるのは
推薦入試で有利になるためには内申書が良いということがポイントとなります。
通知表の評定が9科目の合計で高い方が単純に内申点は高くなります。
それに「生徒会などの活動」「部活動などの特別活動」「英検や漢検などの資格検定」「担任の所見」などからなっているのが内申書です。
担任の所見は否定的なことが書かれることはほとんどありませんので、それほど差はつきません。
英検や漢検などの検定は推薦入試には有利になります。
学校によっては具体的に加点がなされたり、入学金などに優遇措置がとられることもあります。
また、部活動で全国大会出場やコンクール入賞などの成績を残している場合はそれも大きなアピールポイントとなります。
かなり目立つ成績であったりすれば学校側から特別推薦などの誘いが来ることもあるでしょう。
この場合は入学金や授業料免除といった特典がつくことがほとんどです。
そして何よりも通知表の評定です。
評定は入試時に学校によって倍率がかけられたりすることがありますが、絶対的に合計が多い方が有利です。
これは一般入試にも言えることですので、とにかく評定は良いにこしたことはありません。
推薦入試に向いている生徒とは
推薦入試に向いているのはどのような生徒か
生徒には様々な得意分野があります。
通知表の評定が良いという生徒もいますし、特別活動に優れた成績を残している生徒もいます。
また、模試などで高い点数を取るのが得意な生徒などもいます。
ではどのような生徒が推薦入試に向いていると言えるのでしょうか。
まず、単純に学力が高く、本番の入試でも高得点が期待できるような生徒であれば一般入試を受けることをおすすめします。
公立のトップ校や私立の上位校はこのタイプでなければなかなか合格はできません。
逆に授業態度や提出物などをしっかりとこなしていて、内申書が良いというタイプや特別活動などで優秀な成績を残している生徒、面接や小論文をそつなくこなせるタイプは推薦入試に向いていると言えます。
つまり「バリバリ学力タイプ」よりも「そつない内申タイプ」の方が推薦入試には向いていることが多いのです。
推薦入試で注意しなければならない点
学力で合否が決まるような一般入試であれば近い学力の生徒が入学してくるために入学してから学力に関する問題は起きにくいのですが、推薦入試では少し違ってきます。
推薦入試では面接や小論文、内申点などが重視されて合否が決まりますので、学力に差が発生することがあるのです。
例えば、かなり高い学力を持っているのに推薦入試を利用して合格を決めてしまった場合は入学してから学校の授業が簡単に思えてしまい、勉強意欲が下がってしまうことがあります。
また、逆に内申点が優秀で合格はしたものの学力が不足している場合などは入学してから勉強がついていけないということもあります。
どちらの場合も自分の学力と合っていない学校に入学してしまったことから起こってしまう問題なのです。
そして推薦入試が行われる時期にも注意が必要です。
推薦入試は一般入試よりも早い時期に行われることが多いために「早く進路を決めたい」という気持ちで利用してしまう生徒がいます。
確かに早い段階で進路は決まりますが、もちろんそれだけを理由に進学先を決めるのは間違いです。
推薦入試はほとんどの場合で専願入試となるために、推薦入試を受けて合格判定が出ると、それから他の高校を受験するということができなくなります。
推薦入試の合格辞退は基本的にはできません。
もし辞退を強行するとなると、校長や進路部長を通して学校同士の話し合いが行われるようなレベルの問題なのです。
そのため本当に行きたい学校が別にあるような場合は推薦入試は利用してはいけないのです。
まとめ
推薦入試は利用するのに適したタイプがあります。
よく生徒のタイプを考えて利用するかどうか判断しましょう。
また、推薦入試はメリットもデメリットもある入試方式です。
その点にも十分に注意しておきましょう。