都道府県やそれぞれに高校によって違いますが英語検定や漢字検定などの資格、検定を持っていると高校受験に有利になることがあると言われています。
そこでここでは「漢字検定」を取得していると高校受験にどれほど有利に働くのかどうかについて紹介していきたいと思います。

▼ 目次

役に立つ検定とは

英検、漢検、数検などは使いやすい

高校受験、特に私立高校ではこれらの資格や検定をはっきりと受験に有利になると公表しています。

例えば「英語検定2級を取得していれば、入試の英語において90%の得点率を保証する」というような点数を保証してくれるものであったり、
「漢字検定2級を取得していれば入試点に+10点をする」というように得点を加算するものもあります。
また、「入学金を免除する」というような費用の軽減を行ってくれる場合もあります。

これらに使われやすいのが英検(実用英語検定)、漢検(日本漢字能力検定)数検(実用数学技能検定)などです。
学校の公式ホームページや募集要項、入試案内などに記載されていますので、見落とさないようにチェックしておきましょう。

実際に漢字検定は全国約5600校ほどの高校のうち、4000校ほどが「漢字検定を評価・活用している」としていますし、さらにそのうちの
3000校ほどは「漢字検定を入試結果に評価をしている」と答えています。

これらの検定は上位級になれば将来的にも使用できる

これらの検定は高校入試だけに役立つわけではありません。
同様の優遇措置は大学入試でも行われています。
その足掛かりとして中学生のうちから受験していると、スムーズに級を進めていくことができるというメリットがあります。

もちろん上位級が取得できれば大学入試だけでなく、将来的に就職の際に履歴書に記載することもできます。
こうして取得した検定は決して無駄にはならないのです。

漢字検定とは

日本漢字能力検定は細かく級が分かれています。

対象漢字数 レベル
1級 6000字 大学・一般程度
準1級 3000字 大学・一般程度
2級 2136字 高校卒業程度
準2級 1940字 高校在学程度
3級 1607字 中学校卒業程度
4級 1322字 中学校在学程度
5級 1006字 小学校6年生修了程度
6級 825字 小学校5年生修了程度
7級 640字 小学校4年生修了程度
8級 440字 小学校3年生修了程度
9級 240字 小学校2年生修了程度
10級 80字 小学校1年生修了程度

となっています。
高校入試に直接影響してくるのは4級よりも上の級です。
はっきりと優遇措置が取られるのは3級より上という学校が多くなっています。
もちろん上位の級を取得しておいた方が受けられる優遇措置も大きいものになります。

実際に漢字検定を取得する

漢字検定の難易度とは

漢字検定の3級であれば、中学卒業程度のレベルです。
中学生が学習をしていく上で決して難しい内容ではありません。
また、満点を取る必要もなく、合格ラインは7割の得点率と言われています。
そしてこれらの漢字は漢字検定だけに出るものではなく、高校入試に出題される可能性も非常に高い漢字です。

漢字の勉強をしていると思うのではなく、高校入試勉強をしていると考えれば苦痛も減少するでしょう。
漢字検定のためだけに延々と漢字を書き続けるような勉強は長続きしません。

いつ取得するのが良いか

単純に中学3年生の中盤に差し掛かってくると、受験勉強をしていかなければいけなくなってくるために漢字検定どころではなくなってきます。
できれば中学2年生のうちか、3年生の前半のうちには取得しておきましょう。

また、取得が遅くなりすぎると内申書に間に合わない可能性があります。
当然受験をしただけではなく、合格通知が来てから有効になるものですから、試験日からも数週間はかかります。
せっかく取得したものは利用できなくてはもったいないですので、試験日などをよく検討して受けるようにしましょう。

内申書自体にも影響がある

内申書には通知表の点数だけではなく、担任が「所見」を書く欄があります。
自分のクラスの生徒の内申書ですから、悪く書くことはほぼありえません。
どの担任も肯定的な所見を書くのですが、「真面目に勉強に取り組んでいます」とだけ書くよりも「真面目に勉強に取り組み、漢字検定3級を取得した」と書いた方が格段に内容が濃くなります。
このように具体的に所見を書くという材料にもなるのです。

合格するためには

3級くらいまでであれば約3ヶ月集中して勉強をすれば大丈夫でしょう。
本屋で販売されている「財団法人日本漢字能力検定協会」が発行している問題集や参考書は本番の試験へのリンク率も高く、使いやすいものが多くあります。
これらを集中的にやり込むというのが確実な勉強の仕方だと言えます。

まとめ

漢字検定は取得するのにそれほど難易度は高くなく、比較的取りやすい検定です。
しかし高校受験には非常に役立ち、優遇措置などを受けることにもつながる検定だと言えます。
早い段階から準備していくことで、確実に取得していきましょう。