高校受験の基礎知識
こんにちは!
プロ家庭教師のアズネットです!
4月になり新年度が始まりました!
高校受験をするにあたって「知っているか知らないか」によって大きく有利になったり不利になったりすることがあります。
また、高校入試に関しては日程や試験科目、受験の形式などは地域によって大きな違いがあります。
有利に入試を進めていくためには自分が住んでいる地域の高校受験に関しての基礎知識をつけていくことから始めていくことが合格への近道となりますよ。
▼ 目次
私立高校の受験と公立高校との併願とは
私立高校の専願受験とは
私立高校の受験に関しても大きく二つの意味合いがあり、それによっても重要になることは変わってきます。
まず私立高校が本命の場合です。
都道府県にもよりますが私立高校の受験は1月中旬~2月上旬くらいにあることが多くなっています。
また、私立高校は合否の結果を出すのが非常に速く1~3日ほどで結果が出ることがほとんどです。
重要になるのは「五教科の実力」であり、公立高校ほどは内申点は重要になりません。
また、スポーツや一芸によって推薦入試があるのも特徴です。私立高校が本命の場合はこの時点で合格したら受験は終了です。
この受け方を「専願」といいます。
専願で合格した場合はそれ以降、他の高校を受験することはできません。専願で合格したのにその高校に進まない場合は中学校の校長や進路担当の教師が高校に事情説明に行かなければならないほど
大事になります。
専願はあくまでもその高校が第一志望の場合のみ可能となる受験形式です。
私立高校と公立高校の併願受験とは
私立高校を受ける場合に「併願」という形で受験をすることがあります。
これは第一志望がその後に行われる公立高校で、その滑り止めとして受ける場合です。
もし私立高校を受験していなくて、公立高校のみを受験してそこで不合格だった場合はこの生徒は高校に進むことができません。
そうならないために滑り止めとして私立高校を受験することが多くあるのです。
この傾向は公立高校で多く不合格者が出る大都市に多く見られます。併願で合格した場合、すぐに入学手続きをする必要はありません。
そのまま公立高校受験に向けて勉強を続けて、公立高校受験を行います。そして公立高校に合格した場合はその高校に進みます。
公立高校は基本的に「専願」の考え方になりますので合格した場合はそこに行くことになります。
公立高校に不合格になった場合には合格していた私立高校に進学することができるのです。
ただし手続きの期限がありますので、その期限を過ぎてしまうとその合格は無効となります。
ちなみに公立高校の入試は2月下旬~3月中旬くらいに行われ、結果が出るのにも1週間前後かかります。
どうやって受験校を絞っていくか
専願と併願の有利、不利
私立高校としては確実に生徒数を確保したいので絶対に入学してくれる「専願」の生徒を欲しいということになります。
いくら「併願」で合格が出ていても、その生徒は公立高校に合格するとそちらに進学するからです。
専願で受験した生徒は生徒数の計算がしやすくなりますが、併願の生徒はどうなるかわからないため計算ができません。
そのため多くの私立高校で「専願」の生徒を有利にして合否を決めています。例えば併願の合格最低点が300点で、専願が280点というようにです。
その高校にどうしても通いたい場合は専願で受けるというのは合格しやすくするためでもあるのです。
私立高校では受験前に合否がわかる?
これは私立高校ならではシステムですが、「事前相談」というものがあります。
これは中学校の校長もしくは進路担当の教師がその高校を受けようとしている生徒のテストの結果などを持って高校に行き、受験前に相談をするというものです。
これ自体は不正でも何でもなく、実力がまったく足りていない生徒を受けさせて不合格者を多く出さないための措置で、公に認められている制度です。
ここである程度合格が見込める生徒には「〇」が、少し不安がある場合は「△」が、基準に足りていない場合は「×」が出されます。
中学校の担当は△や×が出た場合は生徒に志望校についてもう一度考えるように促すことが多くあります。
つまりこの時点で〇が出ていた場合は、合格が見込めると判断されているために中学校からGOサインが出た場合は自信を持って受験すれば良いということになります。
ただし、これは中堅私立高校までで採用されている方式です。偏差値がトップクラスの人気私立高校では事前相談を行っていないという高校も多くあります。
そのため純粋に実力勝負になるのです。
また、一部の大手塾は塾として事前相談(のようなもの)を行う場合があります。これは公のものではありませんし、はっきりと生徒の名前を出してしまうと個人情報の漏洩となりますので、名前や中学校名は完全に伏せて模試の結果などで
行います。
塾の教室長などが自信を持って受験を勧めてきた場合はそういった動きがあった可能性があります。
まとめ
私立高校が第一志望のときには何よりも五教科の実力が重要になり、公立高校が第一志望の場合は五教科の実力と内申点の合計が重要になります。
また、専願や併願によっても大きく難易度は変わってきますし、志願者数によっても合格の可能性は大きく違ってきます。
それらを知った上で志望校を決めていくということが重要になってくるのです。