実力テスト対策について
中学生が苦手なテストの一つに「実力テスト」があります。
「難しい」「範囲が広い」などの理由で点数を取れない生徒も多く出ていますが、非常に重要なテストであるには違いありません。
そこでここでは実力テスト対策について紹介していきたいと思います。
▼ 目次
実力テストの特徴と重要性
出題範囲が定期テストとは違っている
実力テストで思うように点数が取れない原因の一つとして「範囲が広い」というものがあります。
中間テストや期末テストであればその期間に学習した部分だけが試験範囲になりますが、実力テストは「それまでに学習した範囲すべて」というような出題のされ方も多く、中学生を悩ませています。
結局試験範囲が広すぎるために何を勉強してよいかわからなくなった中学生は「何もしない」ということも多く、「実力を試す」という理由でそのまま受けていることもあります。
定期テストとの点数差が大きい生徒には注意
保護者や教員側からすると注意しなければならないことがあります。
それは「定期テストと実力テストの差が大きい生徒」です。
たいていの生徒は定期テストの方が少し点数が上くらいなのですが、なかには5教科合計で100点くらい違っている生徒もいます。
こういった生徒の進路指導には非常に注意が必要とされるのです。
定期テストで点数が取れているので難関校を受験したくなるのですが、実力テストで点数が取れないというのは、実はそこまで安定した実力がないということなのです。
これは比較的まじめなタイプの女子生徒に多く、範囲の決められたテストには強いものの、総合的な問題になると弱くなるというタイプです。
進路指導をする際にはどちらの点数を基準にして志望校を決定するかがポイントとなっていきます。
高校の事前相談では実力テストが重視される
中学3年生の秋以降に行われる高校の事前相談では、「実力テストの点数」「五ツ木模試の偏差値」などが重視されます。
私立高校などでは、その点数を見て事前相談を行うという学校も多くあります。
本当の力を知るにはやはり定期テストよりも実力テストが重視されるということなのです。
実力テストで点数を取るには
過去の実力テストや模試などから苦手単元を見つけ出す範囲が広いといっても、ある程度できる単元と苦手な単元が出てきます。
そういったときは過去の実力テストや模試の結果などを分析し、苦手な単元をはっきりさせていきましょう。
そして問題集などでその単元をしっかりとやり込むことが実力テストの勉強でもあり、ゆくゆくは入試に対しての勉強を行っているということになります。
漠然とやり始めるのではなく、分析したらノートなどに書き出していき、勉強する内容を整理してから取り組むようにしましょう。
基本は積み重ね、その都度解決をしていくこと
中学3年生の実力テストともなると範囲が広すぎてなかなかやりきれないかもしれません。
やはり基本は中学1年、2年に行われている定期テストの範囲をその都度しっかりやり込むことが基本となります。
定期テストを行って、点数が取れなかった分野、単元は必ずそのときに解きなおして理解するようにしていくのです。
わからなかった部分、解けなかった部分が3年分積もっていくと対策がしきれなくなってしまいます。
また、実力テストの対策として、そのときの定期テストを解きなおしてやり込むというのも効果的です。
定期テストにはその範囲の重要な問題が多く出題されており、それをやることが実力テスト対策になるからです。
日程管理には要注意、優先すべきを忘れないように
中学3年生になると定期テストと実力テストが連続して行われるような日程になっていきます。
どちらの勉強もしようとしてすべてが中途半端になるということもあります。
時間配分として両方は無理というときは、定期テストを優先して構いません。
単純にどちらかを取るのであれば範囲が狭く、点数が取りやすい方を優先するべきだからです。
もちろん定期テストは内申点にも大きく関係してきます。
自分がそのとき何をするべきなのかをしっかり管理していきましょう。
実力テスト対策はテストのための勉強ではない
中学3年生が行う実力テスト対策はそのテストで点数を取るための勉強ではありません。
すべての学習範囲から苦手な分野や単元を勉強し、総合的に点数を取っていくというのは入試そのものです。
この時期に勉強していることは志望校を決定するための模試で結果を出すことにも直結しますし、勉強していることはそのまま入試勉強でもあるのです。
そういった理由を考えて勉強に取り組んでいけば、高いモチベーションを保ったまま勉強に取り組むことができるでしょう。
まとめ
中学生が行う実力テストは非常に重要度の高いテストです。
そのときの実力を計るために何も勉強をしないで受ける、というようなテストではありません。
しっかりと対策をして取り組んでいきましょう。