成績を上げるためには勉強をしなくてはいけません。
しかし一日すごく勉強をしたからと言って、いきなり成績が上がるというわけではありません。
塾に通い始めた、家庭教師をつけ始めた、自宅学習を長時間するようになった、というきっかけから、だいたい3ヶ月ほどしないと効果は出てこないものなのです。
それを見こした計画的な勉強法をここでは紹介していきたいと思います。

よくある中学3年生の流れでの勉強法

本気のモードは夏以降

高い勉強意識を持って高校受験に向かっているような中学3年生もいますが、実際には夏以降にエンジンがかかる学生が多くなっています。
7月下旬ごろの大会で運動部は引退することが多いからです。
もちろん一部の勝ち進んでいるクラブや吹奏楽部などはもっと引退が遅くなることはあります。
7月下旬に引退した中学3年生は塾や家庭教師の夏期講習を利用することがあります。
やはりこのあたりから受験勉強も本気になると言えるでしょう。
その関係で5月や6月に行われる模試などはまだまだ受験していない中学3年生が多いのが実状です。

夏にどう計画的に勉強するかがポイント

計画的に成績を上げていくためには夏にどのように勉強に取り組むかが重要になります。
塾や家庭教師を利用している場合はだいたい効果が出るようにスケジュールが組まれます。
まず夏期講習は全体の半分以上は中学1、2年の復習です。
ここを面倒でも時間がかかっても一からやり直すくらい全教科行っていきます。
英語や数学のような積み重ね科目はある程度できる場合が多いのですが、理科や社会で中学1年に学習した単元などは忘れている可能性も高いのです。
こういった部分をすべてやり直して、どこができていないのかをあぶりだしていくことになります。
以前に習った単元を復習するのは面倒ですし、なかなか手をつけたくないものですが、これをどれだけしっかりとできるかがもっとも重要なポイントとなります。

やりっぱなしにせずに秋以降につなげていく

9月以降には学校で学習する単元がどんどん終了していきます。
この時期は学校での定期考査と並行して入試に向けた実践的な勉強をしていくことになります。
すべての出題範囲を何度も何度もやり込んでいくということを重ねて、入試問題形式に対応できるようにしていくのです。
苦手な単元やだいぶ前に学習した内容などを繰り返し復習していきましょう。
そして9月、10月、11月に行われる模試は数多くの生徒が受験します。
特に11月にはたいていの模試で最大数の生徒が受験することになるでしょう。
7月下旬から計画的に勉強をしてきた生徒はこの10月、11月くらいの模試にはその成果が出てくるのです。
夏に勉強したものをそのままにせずにずっと継続して勉強していくことが重要なのです。

計画的に勉強をして成績アップを

いきなり成果がでなくても焦らない

初めて受験生を持つ保護者や勉強し慣れていない生徒が陥ってしまうこととして、「すぐに成果が出なくて焦る」というものがあります。
夏にしっかりと勉強したのに夏休み終わりのテストでそれほど点数が上がっていなかったとして焦ってしまうのです。
夏に勉強したから急激に成績が上がるわけではありません。
先ほど述べたように夏から取り組んだ勉強は秋ごろになって成果が出始めてくるのです。
いきなり点数が上がらなかったからといって勉強を止めてしまったりしないようにしましょう。
継続して勉強していると秋から冬にかけて成果が出てくるのです。

ペースを考えて計画的に勉強を

私立高校の受験は1月下旬から2月上旬、公立高校の一般入試は3月中旬くらいにあることが普通です。
夏や秋くらいからオーバーペースで勉強していて冬くらいに息切れしているというのは避けなくてはいけません。
夏は基礎を重視して復習を、秋には基礎を固めながら実践的な問題を、冬には実践的な問題で点数を意識してのやり込みをというように計画的に勉強をすすめていきましょう。
塾や家庭教師を利用している場合は、自分の志望校と合わせて勉強の計画も相談することをおすすめします。

成績や偏差値が上がっても安易に志望校を決めない

生徒の中には夏以降から秋にかけて急激に成績を上げる生徒がいます。
特にこれまで勉強をしっかりとしてこなかった運動部の男子生徒などにこの傾向は見られます。
ただ、成績や偏差値が上がってきたからといってその都度しっかりとした根拠もなく志望校をコロコロと変えるのは危険です。
成績が上がってきても学校や塾の先生、家庭教師などと相談して志望校を決めるようにしましょう。
急激に上がった成績はまだまだ不安定なものです。
継続して勉強することで成績を安定させていきましょう。

まとめ

勉強は何の計画もなくやみくもにやっていてもなかなか成果は出ません。
何をいつやるのかという計画をしっかりと立てて、継続して勉強することで数か月後に成果が出てくるものなのです。
まずは3ヶ月後に成果が出ることを目指して取り組んでいきましょう。