語彙力が足りないとどうなってしまうのか

まず文章を読んでも言葉の意味がわからないために文章自体を正しく読み取ることができなくなります。
それが原因で作者の意図が正しく伝わりません。

また、インプットだけでなくアウトプットにも大きな影響を与えます。
語彙力が足りない人はとにかく説明力や表現力がありません。
何かのことがらを説明するにあたって最適な単語を使うことができないので、正しく表現することができないのです。

最近若い人たちがよく使う「神」「鬼」「ヤバイ」などはその典型です。
他に表現する言葉を知らないためにこういった単語ばかり使うようになる、こういった単語しか使えないようになっているのです。

語彙力をつけるにはどうすれば良いか

やはり読書は基本

これは当たり前のようですが、読書は国語力の基本となります。
本が好きでよく読んでいるという生徒は高い割合で基礎国語力が備わっていることがあります。
本に出てきた言葉、単語、表現などを自然に身に着けていくことができるため、本人も知らないうちに語彙力が向上していきます。

ただ、問題は本を読むのがキライな生徒です。
読書がためになるからといって読書がキライな生徒に強制すると余計にキライになっていきます。

その場合はしっかりとした小説などでなくても構いません。
マンガのストーリーの小説版や、マンガそのものであっても「読む」という行為は重要なのです。
ただしいつまでもマンガばかり読んでいるのはプラスにはなりませんので、あくまでも読書のきっかけとして考えましょう。

日常会話できたえる

問題集や参考書を開いて勉強したり、読書をしたりしなくても語彙力を鍛えることはできます。
普段の日常会話から話を省略させずにしっかりと話すクセをつけるのです。
何か欲しい、したいと言ってきたときにはその理由を説明させてみましょう。

最初はうまく説明できないかもしれませんが、こういったクセをつけていると説明力や表現力が鍛えられてきます。

それと併せて語彙力が必要になるために言葉を吸収していくようになるのです。

さらに語彙力を鍛える応用としては、
「一つの言葉を意味を変えずに他の言葉で言い換えて表現する」というものがあります。
自分が知っている語彙をフルに使う練習でもあり、新たに語彙力を増やすチャンスでもあります。

漢字の練習や文章題を解くのも語彙力の勉強になる

漢字を勉強する際に単純に漢字だけを書き連ねていくのはもったいない勉強の仕方です。

漢字を書くときに、その漢字が持つ意味を考えながら漢字を書くことで漢字の練習をしながら語彙力を鍛えることができるのです。

文章題を読むときもそうです。
例えば文章を読んでいて意味のわからない単語が出てきたとします。
それをわからないからと飛ばしてしまっていてはわからないままになりますし、問題を解くのに支障をきたします。

その単語の前後をしっかりと読んで、文脈からその単語の意味を推測するということが重要なのです。

知識はどこから得ても良い

語彙力と言えば読書からというイメージがありますが、実は言葉を知っていくツールはなんでも構いません。
テレビのニュースでも、新聞でも、Twitterやline、yahooなどのトップニュースからでも構わないのです。

ようはその言葉に触れること、意味を知ることが重要なのであってどこから知ったかはそれほど重要ではないのです。

もちろんネットには間違えた情報が記載されていることはありますが、言葉の意味自体が間違えているということはほとんどありません。

語彙力を鍛えるという観点であれば問題はないでしょう。

語彙力は使うことで自分のものとなる

語彙力を鍛えてもそれだけではまだ完全に身についたことにはなりません。
その語彙を自分で必要に応じて使いこなすことができるようになって初めて自分のものとなるのです。

そのためには小論文や作文で書かせる、説明や表現で話させるということを行っていくことが必要となります。
色々と語彙力を試す機会を与えていきましょう。

まとめ

語彙力は様々な教科の基本となる部分です。
しかしすぐに身につくものではなく、時間がかかっていくものですので、普段から意識して語彙力を鍛えていくということが重要になるのです。

日常生活から意識を向けていきましょう。