受験は高校三年生と思っていては大きく出遅れてしまうと自覚がある学生とない学生では入試のころには大きな差となっています。受験は早くから準備をすることが重要です。一年生、二年生から準備をしていた学生に三年生から勉強を始めた学生が追いつくのは至難の業です。かといって具体的に何をすればよいのかわからない学生も多くいます。ここでは高校二年生が行うべきことについて述べていきたいと思います。

▼目次

1、ぼんやりとでも志望校をイメージする

高校一年生であれば、勉強の基礎部分を英数国を中心にしっかりとやりこむということが重要でした。もちろんそれは二年生になっても変わりませんが、もう少し具体性を持たせないとモチベーションが続かないということがあります。二年生くらいになれば目標を定め、それに向かって進んだ方が勉強はしやすいのです。

もちろんこの時点で確定する必要はありません。確実に一つに絞れない場合は複数の志望校や学部を考えましょう。そうすると目標ができるという概念的なものの他に、「受験に必要な科目」がはっきりしてきます。受験する大学や学部によって必要になる科目は変わってきます。また、科目は同じでも配点が違う場合もあります。それらを調べて自分が勉強すべき科目、重点的に行うべきものをはっきりさせていくのです。
 

2、勉強する習慣をつける

高校一年生や二年生では家庭での勉強時間にかなりの差があります。5、6時間勉強している場合もあれば0(ゼロ)という場合もあるでしょう。二年生の段階で勉強するという習慣がついていない学生が高校三年生になって急激に勉強時間を増やすことはできません。いきなり5、6時間行えるはずはないので、最初は1、2時間からでもかまわないので、まず「勉強する習慣」を身につけましょう。

受験する大学の難易度によっても変わりますが、難関校を受験しようとしている高校二年生は学校以外で一日に3時間ほどは勉強時間を確保しています。これは家庭での場合もありますし、予備校などの自習室を利用している場合もあります。特に家では集中力が続かないという学生には自習室は強い味方になります。予備校の講義を数多くとるのではなく、必要最低限な講義だけとっておいて、後は自習室を効果的に使うのです。最近の予備校では質問対応をしてくれるチューターをつけているところも増えてきています。こういったものも利用して勉強する習慣をつけていくのです。

3、一通りのカリキュラムは高2のうちに

難関大学を受験する場合などはカリキュラムの進度にも注意が必要です。学校によってはカリキュラムの進度が遅く、受験に必要な単元が入試直前に終わるような場合もあります。そこで学習してから受験勉強を始めたのでは遅いのです。学校のカリキュラムの進度が遅いと感じた場合は、それをいったん無視して自分でカリキュラムを進めていく必要があります。少なくとも英語と数学は計画的に学習するようにしましょう。中高一貫教育の進学校などでは6年分のカリキュラムを前倒しで行い、4年~5年ほどで終了させます。最後の年は問題演習や入試対策などにあてて万全の体制で受験させるのです。自分が通っている学校のカリキュラムをまず確認してみましょう。

4、時間を有効に使える二年生

二年生は三年生よりも自由に使える時間は多くあります。その時間をどれだけ有効に使うかがポイントになります。基礎を固めていく時期だと言われますが、問題に向かって3分考えても解き方が何も浮かばない時はそれ以上考えていても無駄です。解答をみて、解説をよく読み、理解するようにしましょう。それから改めて自分の力で解き直すことが重要です。時間を有効に使う意味でも効率よく勉強を進めていかなくてはいけません。

そして基礎固めとはあくまでも土台づくりです。土台がしっかりしたものでなければ、その上にどれだけ物を載せていってもうまくいきません。この基礎固めを行うべき一年生や二年生の段階で入試の直前演習のようなことばかりをやってみても、まず効果がありませんし、あったとしても一時的なものです。土台が鍛えられなかったために三年生の夏以降にまったく伸びなくなっていきます。最後までしっかりと成績を向上させ続けるためにも二年生までは土台づくりに励みましょう。

部活などを行っている学生はさらに時間の使い方が重要になります。もちろん部活が忙しかったから勉強できないなどという言い訳は許されません。そのような言い訳をするのであれば部活か受験かどちらかを諦めるべきです。しかし実際には難関大学に合格する学生の中には三年生の引退までしっかりと部活をしていたという学生も多くいます。これは時間の使い方にメリハリがついていて効率的だということです。部活は何時まで、帰宅後から就寝までの時間を計画的に動くことで勉強時間を作りだしているのです。寝転んで木が付けば時間が経っていたということは間違ってもありえません。

5、まとめ

高校二年生の時間の使い方は受験に大きく影響してきます。出来る限り有効的に時間を使うように心掛けていきましょう。