小学生の夏休みと言えば山や海へと遊びに行くチャンスと考える人が多いかもしれません。
しかし同時に勉強をするチャンスでもあるのです。
特に中学受験を考えている小学生にとっては夏休みは大きく力を伸ばす絶好の機会でもあります。

そこでここでは夏休みに一日どれくらい勉強をすればよいのかについて紹介していきます。

▼目次

苦手分野の克服と復習をメインに

苦手分野があるとそれがのちのち弱点になる

夏休みには当然ですが学校は休みになります。
ということは学習が新しい単元に進まないということになりますので、苦手単元の克服や復習に目いっぱい使うことができる時間ということになるのです。

お子様はすべての科目、分野を同じだけできるというわけではありません。
苦手な科目がある、苦手な分野があるというのが普通です。
受験の際にそういった苦手な科目を避けて受験するという方法もありますが、選択肢がかなり狭くなってしまいます。
また、そこで苦手な科目を避けたとしても高校入試や大学入試で必要になるということもありますし、中学や高校で勉強するようになるのは間違いありません。
つまり苦手な科目を一時的に避けたとしても結局後で苦労することになるのです。

特に国語、算数(数学)、英語などは小学生内容がわからなかったものが後でわかるようになるということはほとんど期待できない科目です。
こういった積み重ね科目で苦手分野がある場合はできる限り早く潰していく必要があります。
受験に関しての弱点というだけでなく、これからの学生生活をトータルで考えていくことが重要なのです。
苦手な科目や苦手な分野というのは勉強したくないものです。
できれば塾や家庭教師を利用して苦手としている部分を集中的に勉強する体勢を作りたいものです。

勉強は復習がすべてである

当たり前のことのようですが、勉強は復習が重要です。
予習は理解をスムーズにするために必要なことですが、もししなかったとしても学習するときに理解できる可能性があります。
しかし復習をしなかったことによって落とす点数は取り返しがつきません。
極端な話ですが、一度学習した内容の問題をすべて理解していればテストで100点が取れるはずなのです。
ただ実際にはなかなか取れることはありません。
それは一度学習したことで「なんとなくわかっている」状態になっているからです。
まったくわかっていないわけではないので改めて勉強する気持ちになかなかならないのですが、実はここが一番のポイントとなります。
「なんとなくわかっている」を「完璧にわかっている」にすることをこの夏休みのうちに実践していきましょう。

勉強時間は人それぞれ

一日にどれくらい勉強をすればということですが、結論から言えば答えは人それぞれです。
塾に通っている、家庭教師を頼んでいるという場合によっても違いますし、生徒はそれぞれ持続する集中力が違います。
ダラダラと3時間やり続けるよりは本当に集中して1時間やった方が身には付きやすいのです。

ただし本人に任せてしまうと持続勉強時間は延びていきません。
集中して勉強をして休憩、いつまでも休憩せずに勉強というようにして少しずつ集中できる時間を延ばしていくのです。
今まで勉強する習慣がなかった生徒であれば15分、30分といった時間でも構いません。

科目ごとのポイント

算数のポイント

中学受験をする場合でもしない場合でももっとも重要となるのは「算数」です。
受験をする場合はほぼ確実に必要となるだけでなく、普通に小学校で学習をしていただけでは習わない「流水算」「ニュートン算」のような
分野が数多くあります。
中学受験をする場合はこの受験算数をどのようにクリアできるかが最大のポイントとなるのです。
計算、図形など苦手な分野をこの夏休みに徹底的に復習することで克服していくのです。
中学受験をしない場合でも小学校で学習する算数は中学校の数学の基礎となるものばかりです。
特に苦手とする小学生が多い図形の問題や5年生で学習する割合などが理解できないまま中学校に進むと非常に苦労することになります。
こういった部分を集中的に行うようにしていきましょう。

国語のポイント

同じく重要科目の国語です。
こちらは勉強をしても「理解できた」「パワーアップした」という感覚がなかなか持てないために復習もしたくないという生徒が多い科目でもあります。
しかし文章を理解する力、文章を書く力などは国語だけでなく他の科目にも影響していく力です。
国語力が絶対的に低いとそれだけで大きく不利になることは間違いありません。
また、小学生が理解しておかなければならないものに「漢字」「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」といったものがあります。
こういったものは問題集などで復習がしやすいので、まずはこれらの復習から行いましょう。
近年重要視されてきている記述力などは一人ではなかなか鍛えることができません。
塾の先生や家庭教師などに添削をしてもらって、どう書けばより良い答えになるのかを学んでいくことが重要です。

まとめ

小学生の夏休みは勉強を集中的にできる期間でもあり、復習や苦手な分野の克服に多くの時間をさける期間でもあります。
集中して勉強できる時間を少しずつでも延ばしながら、地道に取り組んでいきましょう。