志望校を選んで決定していく際に非常に重要になるのが「偏差値」と「倍率」です。
単純に倍率が低いと合格しやすい、高いと合格しにくいというイメージがありますが、その出し方や意味合いは完全にはわかっていないという人が多いと言われています。

そこでここでは高校受験においての倍率について紹介していきたいと思います。

▼ 目次

倍率とはどういったものか

倍率の出し方自体は簡単である

倍率を出すこと自体はとても簡単です。例えば定員が100人で応募しているのが200人だと倍率は「2倍」ということになります。
これは、応募している人数÷募集定員=倍率という式に当てはめれば出すことができます。

こうして倍率が「2倍」となると、「2人のうち1人が合格する」という考え方になります。

定員が100人で応募しているのが100人であれば、倍率は「1倍」となり、普通に考えれば全員が合格するということになります。

また、定員が100人で応募したのが80人であれば倍率は「0.8倍」となり、「定員割れ」という状態になります。

単純に考えれば倍率が高くなればなるほど合格は難しくなるということになります。

定員割れは100%合格するわけではない

倍率が低い方が合格しやすい、定員割れであれば100%合格すると思っている人がいます。これは半分は正解ですが、半分は間違いです。

倍率が低い方が合格しやすいというのは正しい考え方ですが、偏差値トップレベルの高校では倍率が低いから合格しやすいというわけではありません。

そもそも偏差値が足りていない生徒が受けていないから倍率が低くなっていると考えられるため、決して合格しやすいというわけではないのです。

また、定員割れしていれば100%合格するというのは間違いです。

確かに定員割れしていれば合格しやすい状況にはなりますが、あきらかに学力が足りていない、といった理由で不合格になることはあります。

まったく偏差値が足りていないのに定員割れしているからといって受験しても必ず合格するかどうかはわからないのです。

倍率は信用しすぎてはいけない

倍率だけを見て志願するのは危険である

公立高校入試などでは何段階かにわけて事前調査、進路希望調査がインターネットや新聞で発表されることがあります。

これを見て志望校を決めるのに参考にすることがあるのですが、数字だけを見て決めるのは危険です。

例えば事前調査の段階で、その時点での倍率が、
A高校 1.3倍
B高校 1.1倍
となっていたとします。

A高校とB高校のレベルがほとんど変わらないのであれば、B高校の方が倍率が低いので合格しやすいように見えます。

元々A高校を受験する予定であったのにこれを見てB高校に志望校を変更するということがあるのです。

そして最終倍率が発表されると、
A高校1.15倍
B高校1.25倍
のように逆転することがあるのです。
これは事前調査の段階でB高校の方が倍率が低かったためにA高校を受けようとしていた生徒の一部がB高校に流れたために起こった現象です。

このように倍率だけを見て志望校を変えたりすると後悔する結果になってしまうことがあるのです。

私立高校の併願倍率は正確ではない

公立高校は定員が決まっているために最終的に出された倍率は正確な数字となっています。

しかし私立高校に関しては倍率、特に併願の倍率は当てにはなりません。

私立高校を滑り止めとして併願で受けて公立高校を本命にするという生徒が多くいます。

そのため、併願で合格した生徒が公立高校に合格すると私立高校には入学しないということになります。

定員を200人としていて、合格を200人にしか出していないと実際に入学するのは公立高校を不合格になった生徒だけです。

それだけだと予定人数よりもはるかに少ない数となってしまうのです。そういった理由で私立高校では定員よりも実際はもっと多くの合格者数を出しているのです。

たまに前年度の実績などを見ていて、募集定員200人、志願者数1000人などとなっていることがあります。この場合、倍率は「5倍」となります。

その数字だけ見るとかなり厳しい倍率のように見えますが、実際には合格者数を900人くらい出しているかもしれません。

このように私立高校の場合は倍率を見る際には注意しなければいけないのです。

私立高校の場合は合格後も移動がある

もう一つ知っておくべきことは私立高校の場合は合格後も移動することがあるということです。

例えば入試を終えて「特進Ⅱ類」というコースで合格したとします。

この生徒が併願で受験していた場合、合格通知とともに学校側から提案がつく場合があります。

もし併願ではなく専願に変更して、この私立高校に入学するのであれば「特進Ⅰ類」として合格を出すというものです。
これは私立高校としては優秀な生徒を確実に入学させることができるというメリットのためです。そのため、倍率を計算するのは非常に難しいこととなります。

まとめ

高校受験をする際に倍率はどうしても気になるものです。

ただし、倍率はあくまでも参考であって、それを基準に志望校を決めるものではありません。数字は参考にはしながらも、振り回されることがないようにしましょう。