今、世界的に注目されているのは先生が一方的に教える教育や詰込み型の教育ではなく、「自分で考えて動く」という主体的に動ける学習です。
その一つとして注目されているのがレゴブロックのプログラミング教室です。
ここではそれがどういったものなのか、どう導入されているのかについて紹介していきたいと思います。

▼ 目次

レゴブロックのプログラミング教室

LEGO WeDo 2.0とは

レゴブロックを使ってプログラミングが学べる教育用ソフト、それが「LEGO WeDo 2.0」です。

すでにアクティブラーニングを推し進めている日本の教育現場では取り入れている機関が増えてきており、2019年度までに国内2000の教育機関で3万台を導入することを目指しています。

また、レゴブロックを教育に使用して想像力や発想力を養うというレゴ社公認のスクールがレゴスクールです。
現在レゴスクールは世界に400以上、日本でも20以上のスクールが開かれています。
そのレゴスクールで実際に教育ツールとして使用されているのがLEGO WeDo 2.0です。

レゴスクールで何を学ぶか

レゴスクールではレッスンのテーマと子どもたちがすでに持っている知識を結びつけるために様々な教育が行われています。
単純に座学ではなく、絵や写真、歌など色々な方法で子どもたちの発想を促していきます。

実際にプログラミング教室では、

「3歳~5歳」
子どもの身の回りの物や人をレゴブロックを使って表現していきます。
慌てさせることなくじっくりと自分で考えて作り上げていくことで、「考えて作る」ことを実践していきます。

「6歳~8歳」
色々な実験を通して身の回りのものの仕組みを理解していきます。
論理的に物事を考えて組み立てること、独自の発想と科学の応用などを使いながら問題を解決していきます。
自分の考えを発表する機会もあり、自己表現を行っていきます。

「8歳~10歳」
LEGO WeDo 2.0を実際に使用してレゴブロックを使ってロボティクスに挑戦していきます。
自分で何に対して取り組むのかという計画を立てて問題解決に向けて動いていきます。

LEGO WeDo 2.0が一般販売されるように

もともとレゴの教育用のセットは教育機関やレゴスクールにのみ販売されていました。
そうして一般販売されていなかったのですが、LEGO WeDo 2.0が一般販売されるようになったことで個人でも購入することができるようになったのです。

LEGO WeDo 2.0には以下のものが含まれています。
「280ピースのレゴパーツ」
「電池で駆動するパワーモーター」
「動きを感知するモーションセンサー」
「傾きを感知するチルトセンサー」
「スマートハブなどの特殊パーツ」
「車輪タイプのパーツ」
これで税込み2万7540円となっています。

もちろん基本的には子どもの教育用のセットなのですが、大人でも使用して楽しむことができるほどの完成度となっています。

専用アプリ「LEGO Education WeDo 2.0」

せっかくのパーツが揃っていても作れる自信がない。
自分では子どもに正しく教えることができないという心配があるかもしれません。
しかしその心配は無用なのです。
WeDo 2.0は専用アプリ「LEGO Education WeDo 2.0」と連動しているのです。

このアプリには生物、技術、環境問題などをテーマにした課題が17種類準備されており4つの段階で進むようになっています。
「課題」
「考察」
「レゴで仕組みを組み立ててプログラミングして調査を行う」
「実験結果を記録して報告」
というものです。

しかしこれはレゴスクールでの授業用に作られているものですので、家庭で行う場合はこの通りにする必要はなく、必要な部分だけ見て使用するのも良いですし、まったく自由にレゴで思いつくものを組み立てていくのも良いでしょう。
あくまでもアプリは補助のためのものです。

レゴブロックのプログラミング教室に期待されること

レゴスクールを卒業しても将来に向けて

日本では2020年度の大幅な教育改革をはじめとして、大規模に教育が変化している最中です。
その大きな柱が「思考力」「創造力」「発想力」です。
そしてこれらは小さい時に強く育まれるとされているものです。

そのためにレゴスクールでは幼稚園ほどの年齢から色々なレッスンを通じてそれらの力を伸ばしているのです。
そしてそれらはレゴスクールを卒業したあとでも、大いに役立っていきます。

世界的に見ると日本人は「内向的」「おとなしい」とされています。
しかしレゴスクールでの教育は発想力や自己表現力を鍛えていきます。
そこで育まれた力と「自分で考えて行動する」というクセは卒業した後でも変わることはありません。
レゴスクールでのプログラミング教室は社会人になっても通用するような力をつけてくれるものなのです。

まとめ

レゴスクールのプログラミング教室では「計画を立てる」「解決策を考える」「それを実践していく」ということを通して自主性や発想力を育てていきます。
また、そのためのツールであるLEGO WeDo 2.0が一般販売されたことによって家庭でもそれを行うことができるようになってきました。
これからさらに展開していくことが予想されていますので、ぜひ一度試してみましょう。